ツイッターの利用率は1割強・若年層ほど多い傾向
2010/12/29 12:10
スパイアは2010年12月28日、チャット的ミニブログ【ツイッター(Twitter)】に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、ツイッターを現在利用している人の割合は、全体の1/8程度であることが分かった。認知度は9割強に達しているが、現在利用中の人も含めた利用経験者は2割に満たない。また年齢階層別では若年層ほど利用率が高く、男女別では30代までは女性、40代以降は男性の方が利用率が高いように見える([発表リリース、PDF])。
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今調査は2010年12月10日から13日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2万3519人。集計後に人口統計比率に合わせてウェイトバックが行われ、修正後の数字が各データに用いられている。
今調査ではツイッターの認知度・利用率について、「内容まで知っている」「聞いたことがある程度」「知らない」の三択で聞き(認知率)、「内容まで知っている」人に対して「現在利用中」「過去に利用していたが、今は利用していない」「利用したことが無い」の三択をさせている(利用率)。そこでこの二つのデータを掛け合わせ、全体に対してツイッターの認知・利用率を計算したのが次のグラフ。
↑ ツイッターの認知・利用率
インターネット経由の調査であるため、社会全体に対する認知・利用率ではないが(【インターネット普及率の推移(2010年版)】から見るに、社会全体の利用率は大体8掛けをすれば良い)、今調査母体では大体1/8が現在もツイッターを利用中ということになる。そして「知っているがまだ使ったことが無い」は約1/4、「聞いたことはあるが使ったことが無い」が半分強というところ。
年齢階層別に見ると、男女とも若年層ほど利用性向が高く、歳を経るにつれて減少する傾向がある。20代までは約2割が現在も利用中だが、30代以降は漸減。60代では5%内外でしか無い(もっとも「インターネットを利用している60代のうち20人に1人はツイッターを使っている」という状況は、それなりに注目すべき結果かもしれない)。
また男女別に見ると、冒頭でも触れたように、30代までは女性の方が、40代以降は男性の方が利用性向が高い。興味深い傾向ではあるが、原因は不明。【ツイッターでの発言、男性は「自分の考えを知ってほしい」。では女性は?】によれば、女性はツイッターでストレス解消を強く求めていることから、40代以降になると別の解消法に移っているのかもしれない。
元資料では「非利用者の今後の利用意向」のデータも出ているが、これを見る限りでは男女とも10代の「利用希望者」がずば抜けて高いのが分かる。日本国内においては、一時はマニア層向け・中堅層向けに浸透していたツイッターだが、現在は若年層向けに広がりを見せていると見てよいだろう。
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