【更新】働く女性の「おこづかい」、月にいくら?

2010/12/24 06:40

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女性の小遣いコクヨグループのカウネットは2010年12月21日、【わたしみがき】において有職女性を対象に実施した「お金と節約」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、毎月「自分自身のために」自由に使えるお金の金額としては2-4万円未満がもっとも多く約1/4を占めていることが分かった。ほぼ同数で1-2万円未満が次点回答で、合わせて「1-4万円未満で過半数に達している」ことが確認できる。属性別では既婚よりも未婚、一人暮らしよりも親との同居の方が、金額も上昇する傾向が見受けられる([発表リリース])。



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今調査は2010年11月24日から29日にかけて、全国の有職女性に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は579人。職種比は会社員331人・パートやアルバイト111人・契約や派遣社員63人など、年齢階層比は20代92人・30代266人・40代221人。

調査母体の女性が、月に自分自身のために使えるお金、つまり「おこづかい」の額だが、条件によって大きな差異がみられるものの、全体では1万円-4万円未満がボリュームゾーンで、50.5%という結果になった。

↑ 自分のために自由に使えるお金(月ベース)
↑ 自分のために自由に使えるお金(月ベース)

月1万円未満も2割近くいる一方で、6万円以上とする回答も1割強に達している。自分自身で働いている女性においても、収入や同居人の数など多様な条件の違いはあれど、結構分散するものだ。

ではこれを、「おこづかい」の額を容易に決定しうる属性別で見るとどのような違いが出てくるのか。年代別・婚姻別・子供の有無などで分類した結果が次のグラフ。

↑ 自分のために自由に使えるお金(月ベース)(属性別)
↑ 自分のために自由に使えるお金(月ベース)(属性別)

まず年齢階層別だが、歳が上になるにつれて自分の職での稼ぎも多くなることから、小遣い額も上がる……と思いきや、逆に下がる傾向がある。これは主に子供が大きくなり、家計内の必要経費が増加するため、学費などのねん出のために自分の小遣いも削っている状況が想像できる。

一方、未婚・既婚別では既婚者の方が額が少なめ、しかも子供がいる方が少額。既婚・子供有りの場合、2万円未満で65%とほぼ2/3を占める。これは当然養育費が優先され、自分の小遣いも減らされている結果によるもの。

また未婚者でも親と同居している方が小遣い額は高い。同居している人は4万円以上が過半数を占めている。中には家賃を親に収めている人もいるだろうが、居住費の負担が軽ければ、それだけ自分の小遣いに回せる額も上げられるというものだ。



今件数値には貯金額は別枠として想定されている。自由に色々とお金を使いたい一方で、将来に備えて貯金を積み増して行きたいというニーズも強い。歳をとるにつれてお小遣い額が減少するのも、子供の養育費以外に「貯金額の積み増し」に充てられているからなのかもしれない。



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