【更新】日頃コツコツ節約、トップは「外食控え」「自炊」「弁当持参」ではなくて…?
2010/12/12 06:15
田中貴金属は2010年12月8日、地道に継続的に物事を行い成果を蓄積していく様子を意味する「コツコツ」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、日頃コツコツと節約している具体的な事項のトップには「カード支払いでポイントの蓄積」がついた。5割以上の人が実践していると回答した。次いで「外食を控える」「自炊する」「飲み物を持参する」「弁当を持参する」など、飲食関連の項目が上位を占める結果となっている([発表リリース])。
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今調査は2010年11月22日から24日にかけて、インターネット経由で東京・神奈川・千葉・埼玉に在住の会社員に対して行われたもので、有効回答数は624人。男女比1対1、年齢階層比は20・30・40代で均等割り当て。
可処分所得が減り、先行き不透明感が強まるばかりの昨今において、日々の生活の中で少しずつ節約して行為は、自分自身を守るための生活の知恵・防衛本能ともいえる。ライフスタイルは人それぞれのため、節約できる行為もまた千差万別だが、調査母体では「カード支払いをすることでポイントを蓄積する」という回答率が一番高い結果となった。
↑ 日頃コツコツと節約していることは(複数回答)
【最良の投資方法とはまず最初に●●を○○すること】をはじめ多数の生活防衛・家計健全化周りの記事では「カードを捨てろ」「カードを使うな」という文言が筆頭に並んでいる。これは「カードの利用額上限を自分の手持ち現金と勘違いして浪費するから」に他ならない。しかし日常生活において、カード払いを一切無くすのは不都合を覚える場面が多いのも事実。支払いのためのカードを最低限分だけ残し、そのカードでは公共料金など「支払いが必要不可欠なもの」の決済を行い、利用額に応じたポイントを手に入れる。これは賢いやり方といえる。
次いで多いのは「外食を控える」。この数年の不況で外食費はかなり削られる方向にあるが、それでもなお筆頭に挙がっている状況を見ると「現実にはこれまであまり削られて無かった」か「外食費はいくら削っても削り足りないように見える宿命にある」のいずれか、あるいは双方なのかもしれない。
その次の「自炊」「飲み物持参」「弁当持参」は昨今の食生活におけるトレンド。食生活の健全化という点では棚からぼたもち的な傾向ともいえる。今後もこの傾向は強まることは容易に想像ができるし、それに伴う関連産業や商品の積極的な展開も予想できるというもの。
ちなみに各項目の上位を年齢階層別にみると、複数項目で若年層の方が節約率が高いことが分かる。
↑ 日頃コツコツと節約していることは(複数回答)(上位10項目、年令区分別)
上位項目で歳を取るにつれて明らかに上昇する項目は「マイルポイントを貯める」くらいで、これはカードの使用率・使用額を考えれば、年長者ほど上昇して当然のお話でもある。あるいはこんなところにも「若年層の強い節約傾向」が見えているのかもしれない。
なお余談ではあるが、選択項目中の「使わない電化製品のコンセントを抜く」について。【今日から出来る、電気・ガス・水道の節約術を学ぶ】で説明しているように、最近の電気機器は待機電力対策もほどこされ、以前の機種の1/20くらいにまで抑えられているとのこと。コンセントを抜く云々よりも「使わない時はこまめにスイッチを切る」習慣を身につけた方がよいことを書き記しておこう。
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