この1年のペット通院率・犬は6割強、猫は5割近く
2010/12/12 06:14
ソニー損害保険は2010年12月9日、愛犬・愛猫の健康に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、犬を飼っている人は約2/3、猫を飼っている人は約1/2の人が、この1年でペットによる通院を経験していることが分かった。また犬の年齢別に見ると、高齢の犬ほど通院回数が多くなる傾向が確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年10月18日から20日にかけて、犬か猫を飼っている18-59歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。犬猫比は1対1。
【イヌとネコ、耳や鼻が良いのはどっち?…イヌとネコのトリビアたち】にもあるが、幅に違いはあるものの、犬も猫も寿命は10年前後とされている。医療技術の発展と共に彼ら・彼女らの寿命も延び、飼い主と共に暮らせる時間も長くなる昨今だが、同時にペットの高齢化に伴う医療問題も話題に登りつつある。
今件調査母体では、この1年で飼い犬を一度も病院にかからせる必要が無かった人は34.0%、飼い猫は51.2%に過ぎず、逆にそれぞれ66.0%・48.8%の飼い主が最低一度は(ペットのための)病院のお世話になっている。
↑ この1年でペットが病院にかかった回数
犬はともかく猫の調査母体における年齢階層が不明なこと、犬猫それぞれの年齢による疾病率などの違いがあるため、一概には言いきれないが、少なくとも調査母体では猫の方が病院のお世話になる機会は少ない。
当然、必要となるペット用医療費も、犬の方が多くかかる結果が出ている。種類によって大きな差異も考えられるが、概要的にという意味で見ると、年間5万円以上の出費が発生した人は犬で12.0%、猫で6.4%。お金の多少がペットへの愛情と比例するわけではないものの、飼い主には少々負担の重い話。
↑ この1年間でペットにかかった医療費
愛犬について、その犬の年齢区分別に通院回数を見ると、当然のごとく高齢の犬の方が回数は多い。医療費、また愛猫に関するデータはないものの、猫も犬同様、そして双方とも回数に比例して医療費がかかっていることは容易に想像ができる。
↑ この1年間でペットが病院にかかった回数(犬、年齢別)
犬も猫も生き物に違いはなく、歳を取るとあちこちガタがくるのは人間と同じ。高齢になるにつれて体をいたわり、トラブルが生じればお医者さんの世話にならなければいけないのも、また人間と同じであるに過ぎない。
問題なのは、犬も猫も人間の言葉を話せないこと。中にはそれらしい意思表示を行動で示したり、飼い主から見た行動の変化や見た目の違いで気が付く場合もあるが、往々にして飼い主が気がつかないままに彼ら・彼女らに病症が発生し、進展している場合もある。飼い主としては、いたわりの心で接し、シグナルを読みとれるよう努力すると共に、定期的な健診に連れていったり、予防接種など各種の予防措置、そしてトラブルのもとになるような行為を避けるよう日々気を付ける必要がある。
「ペットだからそこまで気を張らなくとも」という考えで接すると、彼ら・彼女らもそれを察してしまう。【「犬を飼うこと」の現実を知るために……「犬を飼うってステキです-か?」】にもあるが、ペットは無機質のおもちゃでは無く、家族の一員に他ならないのを忘れてはならない。
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