ハロウィンのイメージは「かぼちゃ」
2010/12/06 07:19
マイボイスコムは2010年11月25日、ハロウィンに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、「ハロウィン」に関する認知度はほぼ100%に達し、それらの人の間でもっとも多くイメージされるものは「かぼちゃ」であることが分かった。次いで「仮装」「お菓子」が続いている。しかしイメージされるものは多くとも、実際に行動を起こして何かを買う人は少数派で、8割以上の人は何らの特別な商品を買ってはいないと回答している。認識はされても、事を起すまでの熱心度・関心度はないようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2010年11月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1858人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代32%・40代33%・50歳以上23%。
「ハロウィン(Halloween)は欧州の宗教的儀式が起源のイベント。10月末日にかぼちゃでさまざまな造型を創り上げたりお菓子を創ったり、家をきらびやかに飾りつけたり、お化けや魔女などに仮装をした子供達が「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ(トリック・オア・トリート、Trick or treat)」と唱えて近所を尋ねてお菓子をもらいに回ったり、パーティーを開いたりする。日本では文化的・風習的な違いもあり、商業的なイベントで利用されることがしばしばあるが(かぼちゃ料理や関連するお菓子のセールスなど)、世間一般に広く行われているとは言い難い。
「ハロウィン」という行事そのものについては認知度は高く、調査母体でも知名度はほぼ100%(内容まで知っている74.4%・名前だけ知っている24.8%)。それらの人に、「ハロウィン」という言葉から連想する事柄について尋ねた結果が次のグラフ。当然のことながら「かぼちゃ」が9割以上の同意を得てトップについている。
↑ 「ハロウィン」と聞いて想像するものは(知っている人限定、複数回答)
次いで多いのは「仮装」「お菓子」で、ハロウィンそのものの主要構成要素であるかのような「かぼちゃ」を除けば、子供達の「トリックオアトリート」が濃く浸透しているようだ。
少々面白みを覚えるのは「海外の行事」という項目に36.2%しか回答者がいないこと。残りの6割強は「日本国内の行事」と思っているのか、それとも「どこの国の行事であろうと関係ない」という無関心を決め込んでいるのだろうか。仮に「ハロウィン」が純日本風のイベントだとしたら、それはそれで面白いものになるだろうけれども(子供達の仮装がすべて日本の妖怪になり、配られるお菓子も最中やおせんべいや羊かん、落雁などの和菓子ばかりとか……)。
一方、各要素への認知度は高いものの、実際に何か特別なものを買ったひとは少ない。
↑ 今年のハロウィンのために購入したものはあるか(知っている人限定、複数回答)
ケーキ以外のお菓子(ハロウィン関連のものだろう)や仮装用アイテム、かぼちゃなど、ハロウィンを実感できるアイテムが上位についている。また最近ではクリスマス・年末年始などと並んで飾りつける人も増えてきた「部屋や庭などを飾るための装飾品」も上位についている。
しかしそれらの回答率はすべて1割にも満たず、「買っていない」が8割を超えてしまっている。各小売業やお菓子メーカーなどは毎年ハロウィンの時期になると色々と雰囲気を盛り上げ、お客の購入意欲を向上させる努力を見せているが、少なくとも今データを見る限りでは、劇的な効果が出ているとは言い難い。
冬の寒さがそろそろ身にしみ出す10月末日。冬至にはまだ早いが、かぼちゃを食して体の健康増進を図るくらいは良いのかもしれない。和洋折衷、それもまた善し、である。
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