お医者さんのスマートフォン所有率は2割超え・購入意向も極めて旺盛
2010/12/04 19:30
【ケアネット(2150)】は2010年12月3日、医師・医療従事者専用のウェブサイト「ケアネット・ドットコム」で行ったスマートフォン・タブレット型パソコンに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、すでに2割以上の人がスマートフォンを保有し、1年以内に購入を希望している人も2割を超えていることが分かった。タブレットPCも1割強が保有、1割強が1年以内に購入を希望しており、医師・医療従事者の購入性向の高さをうかがえる結果となっている(【発表リリース、PDF】)。
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今調査はケアネット・ドットコム内で2010年11月に行われた(=インターネット経由であり、医師・医療従事者に限定される)もので有効回答数は1025人。医師のタイプや性別・年齢階層などは非公開。
【大塚製薬が医療情報担当者向けにiPadを導入、計1300台】などにもあるように、医療方面では高性能の携帯電話、つまスマートフォンや、電子カルテ的な用途も期待できるタブレットPCに強い期待・関心が集まっている。それを実証するのが今回のデータ。調査母体が医療関係者に限定されており、非常に興味深い結果が出ている。
今調査母体においては、スマートフォンの普及率は22.4%、タブレット型PCでも13.1%と1割を超える結果が出ている。
↑ 医師・医療従事者のスマートフォンやタブレット型PCの所有・購入意向
インターネット経由とはいえ、同様の調査を行えば一般ではそれぞれ1割内外、数%でしかないのが普通。しかし医師・医療従事者に限れば、ここまでの高比率となる。購入意欲も極めておう盛。1年以内の購入意向はスマートフォンが21.4%、タブレット型PCが13.6%。逆に買うつもりが無い人はそれぞれ21.1%・37.2%でしかない。
上記大塚製薬の事例では、iPadをプレゼンや学習ツールとして活用することを想定しているが、今調査結果でも全般的に情報収集や臨床に役立つツールを主に求めていることが確認できる(個々の事例については回答数が少ないためグラフは省略)。ゲームやコミュニケーションツールとしての利用方法は、優先順位としては後回しのようだ(決して軽んじられているわけでは無いので、念のため)。
持ち運びが容易なモバイル端末で、従来の携帯電話より高性能、画面サイズも大きめなスマートフォンとタブレット型PC。携帯電話以上に期待され、ニーズが多い分野は数多く存在する。医師・医療分野もまた、その「多い分野」の一つに違いない。
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