まるでアレのような……イケアのイカす「レシピ本」
2010/12/06 19:30
【イケアのイカす「猫の世界」広告】や【イケアのイカす「道端で素敵な台所」広告】にもあるように、スウェーデン発祥の世界的に有名な大型家具店イケア(IKEA)は家具そのものだけでなく、家具によって創造される家庭内の様々な環境を提供することでも知られている。各種料理やその調度品もその一例。そのイケアが先日リリースしたレシピ本「Hembakat a"r Ba"st(Homemade Is Best)、手作り(料理)は最高」は、ある手法を使ったことで注目を集めている(I Believe in Advertisingなど)。
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↑ 各料理の「材料全面展開図」と「完成図」のみ。まるでIKEAの家具のようでもあり(解説図)
↑ Mandelmusslor。直訳すると「アーモンドルーム貝」。スウェーデンの古典的なお菓子の一種で、形がルーム貝のようなものであることから名づけられている
「Homemade Is Best」はIKEA発祥の地、スウェーデンの伝統的なスイーツ(焼き物系)30品を140ページで紹介したレシピ本。単なるレシピなら特に注目は集まらないのだが、そこはIKEAのこと。「材料」、そして「完成図」だけを掲載し、途中経過の様子や説明文は一切無し。レシピ本というよりは、写真集のような体裁となっている(分量や工程は写真から類推してほしい、ということのようだ)。
↑ Hallongrottor(ハッロングロットル)。バターをたっぷり使った「ラズベリーの洞窟」を意味するスイーツ
キレイに整列するかのように並べられた材料や、完成したお菓子たちは、まるで幾何学模様。元記事や製作者Carl Kleiner氏のページの説明によれば、日本の小物を創る技術や文化などに影響を受けたとあるが(恐らくは根付けやフィギュアなどの類を意味するのだろう)、細かな材料がずらりと並ぶ様子を見ると、それも納得がいく。
まるで料理の絵本や写真集のような、イケアの「スウェーデンの伝統的なお菓子のレシピ本」。日本の伝統的な和食や和菓子で創ってみたら、どのような体裁のものができるだろうか。想像するとこれはこれでなかなかイケるものとなるかもしれない。
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