ケータイ位置情報サービス、利用経験者は2割

2010/11/29 07:16

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スマートフォンで位置情報マイボイスコムは2010年11月25日、携帯電話の位置情報サービスに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち携帯電話所有者においては、携帯電話の位置情報サービスやアプリケーション(アプリ)の利用経験者は約2割であることが分かった。具体的なサービス名では「モバイルGoogleマップ」の利用者がもっとも多いものの、それでも1割にも満たない値となっている。ただしいわゆるスマートフォンの所有者に限定すると、利用経験者は6割を超えているとのことで、画面の大きさがポイントになっているものと思われる結果が出ている(【発表リリース】)。



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今調査は2010年11月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は11862人。男女比は45対55、年齢階層比は10代1%・20代12%・30代31%・40代32%・50歳以上24%。

携帯電話の現在位置をGPSで取得し、そのデータを元にさまざまな情報を提供していく「位置情報サービス」。言葉通り「身近な情報」を提示できるため、有益なサービスが続々登場しているが、同時に「現在位置を暴露する」というリスク・利用者の不安感を覚えさせる可能性も否定できない。今回の調査結果(調査母体のうち、スマートフォンも含む携帯電話保有者95.0%を対象)では、位置情報サービスを利用したことが無い人は79.2%、無回答0.6%も合わせると約8割が「利用したことが無い」と答えているなど、抵抗感が強いことが見て取れる。

↑ 携帯電話・スマートフォンで次に挙げるような「GPS情報を用いた位置情報サービスなど」を利用したことがあるか(携帯電話所有者限定、複数回答、一部のみ抜粋)
↑ 携帯電話・スマートフォンで次に挙げるような「GPS情報を用いた位置情報サービスなど」を利用したことがあるか(携帯電話所有者限定、複数回答、一部のみ抜粋)

もちろん単に「使えそうな、使いたいサービスが無い」「電池消耗が気になる」など物理的・選択肢的な理由で使わない人も多々いることが考えられるが、「自らの位置の暴露、情報提出」が気になる人が多いのは間違いない。

ケータイ版NAVITIME一方、メリット・デメリットを天秤にかけてメリットに軍配を上げた人においては、「モバイルGoogleマップ」「ケータイ版NAVITIME」など、お馴染みの地図サービスの携帯・位置情報版が上位についている。同調査別項目で確認できる「徒歩の外出中に道が分からなくなった時」や、交通機関を利用する際のガイダンスとして頼っているようすが見て取れる。

グラフでは省略したが、位置情報サービスを利用したものには、ゲーム系・デジカメ機能との連動系のものも多数存在する。しかし利用率は1%内外で、利用者絶対数としてはそれなりの数がカウント出来たとしても、全体の比率から見れば「誤差の範囲」でしかないことが分かる。まだまだ発展過程の段階、というところか。



喫茶店でスマートフォン公開データには無いものの、コメント部分において、Xperia・iPhoneをはじめとした「スマートフォン」利用者に限定すると、位置情報サービス・アプリの利用経験者は6割を超えているとの言及がある。位置情報サービスにおいて、携帯電話とスマートフォンの相違を考えると、「表示画面の大きさの違い」が最初に頭に思い浮かぶ。やはり位置情報サービス(特に地図情報の展開周り)においては、それなりに大きな画面が必要不可欠ということなのだろう。

またそれは同時に、今後スマートフォンの普及率が高まるに連れて、そのプラットフォームを介した位置情報サービスの利用者数が増加することをも意味する。その観点からすると、モバイル端末においての位置情報サービスの時代は、これからやってくるのかもしれない。



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