地方学生の都心部企業への就職情報源、トップは「就職情報サイト」
2010/11/29 19:30
ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは2010年11月25日、地方学生の遠距離就職活動に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において就職活動中の情報収集源としては「就職情報サイト」がもっとも良く活用されていることが分かった。次いで企業のウェブサイトが続き、その次に大学の就職課・キャリアセンターが上位に入っている。大学の先輩(OG・OB)は約四分の一と、世間一般のイメージと比べると少ないようにも見える(【発表リース】)。
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今調査は2010年11月14日から18日にかけて、一都三県以外に住み、一都三県に本社がある企業へ就職活動を行った大学四年生に対し、インターネット経由で行ったもので、有効回答数は400人。男女比は非公開。
就職活動をする際には当然情報収集をして、集めた情報を元に色々と吟味、決断を下すことになる。何はともあれまずは情報を手に入れることが優先課題。その情報の取得元としてもっとも多くの人が活用していたのは、リクナビやマイナビといった「就職情報サイト」だった。100%に近い学生が利用している。
↑ 就職活動中、どこから情報収集をしていたか(複数回答)
今調査がインターネット経由のものであるため、多分にインターネット周りの項目に優位な数字が出る可能性は否めない。しかしながらインターネットを使った就職活動向けの情報収集が、極めて便利で有効性のあることもまた事実。各種企業の詳細を直接閲覧できるだけでなく、検索や比較まで出来てしまう。さらには多種多彩なコラム記事まで用意されており、企業そのものの情報以外に就職活動に関するさまざまな知識を習得できる。これほどありがたい「知識の泉」は無い。次いで多い「企業ウェブサイト」とあわせ、企業サイドで考えれば、インターネット上での情報展開には十分な有意義性が確認できるといえる。
第三番目には「大学の就職課・キャリアセンター」が入る。デジタル系以外の情報源としてはもっとも多くの人が活用しているが、大学が統括していることや長年の経験を元に取り扱いを行っているなど、安心感も強い。
興味深いのは【みんなの就職活動日記】。個別企業の運営サイトで内定者の体験談を目にしたり、就職活動中の学生同士の情報交換を行うことができるコミュニティサイトなのだが、歴史は非常に古く(1998年12月スタート)、権威ある。ものとなっている。現時点で登録者数55万人・登録社数24600社とのことだから、使う人が多いのも当然かもしれない。
使いこなせれば非常に便利な事、そして何よりもインターネット経由の調査であることからなのだろうが、インターネット関連の情報源が多いのが目に留まる。地方学生でも距離感を覚えずに利用できるのも、活用されている理由の一つに挙げられよう。
インターネット経由での就職活動情報といえば、その活用方法の一つとして動画を使ったやり取りが想定できる。企業側がインターネット動画に対応した就職活動を受け付けているか、あるいは説明会などを行っていてそれを活用したかについて聞いた結果が次のグラフ。
↑ 実際に経験した、ネット動画を活用した就職活動(複数回答)
少ないのか多いのか微妙な値ではある。受け付け企業が少なくともそれだけ存在する事自身もさることながら、自分をアピールする動画を創って企業にアピールしている学生が1割近くもいることが、少々驚きといえる。
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