視界に留まると自車の速度計を再確認したくなる自動車
2010/11/30 06:42


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↑ 近くに寄って見ると……
遠目に見れば冬期迷彩にも見える普通の自動車だが、ほんの少し近寄って見直すと、それが交通事故でクラッシュした自動車を撮影したものであることが分かる。ひしゃげた扉、へこんだ車体、むき出しの内部構造など、見るも無残な姿が映し出されている。そして側面には大きく「スピードの出し過ぎは貴方の命を奪うかもしれません(Slowing down won't kill you.)」とのメッセージ。

↑ 事故車両の写真をコーティング
これは上の工程写真にもあるように、普通の自動車に対して事故車両の写真をプリントしたラップコーティングを施しただけのもの。自動車の各部位に合わせるようにラップを創るのが少々難だが、それ以外は自動車を用意するだけなのでさほど手間はかからない。そしてまるで「動く事故車両展示場」であるかのように、事故の怖さを行く先々でダイレクトに喧伝してくれる。今自動車は報道向けにお披露目された後、その責務を果たして一人でも多くのドライバーが安全運転を心がけるよう、オーストラリアのビクトリア周辺を走行しているとのことである。恐らく多くのドライバがー、この自動車を視界におさめるたびに、自車の速度計を再確認することだろう。
日本人の感覚からすればこれでも十分過激・刺激が強いように思えるが、TACという組織はこの類のプロモーションを展開することで「交通事故を減らせる」と固く信じているようで(そして実益をあげてその信念に裏付けを取っている)、これまでにもいくつかの、もっと印象度の大きい手法を用いているのが確認できる。これについては機会があれば、あらためて紹介する事にしよう。いずれにせよ「安全運転が第一」なのは、どこの国でも変わらない真実であることに違いは無い。
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