3.4冊 大学生の月購読書籍数
2010/11/25 12:10


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今調査は2010年6月16日から18日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は4120人。男女比は1対1、学生回答比は1年・2年・3年・4年で均等割り当て。
【週刊誌や雑誌、書籍の支出額(拡大版)…(下)購入世帯率や購入頻度の移り変わり】や【新刊書籍・雑誌出版点数や返本率推移】にもあるように世間全般における書籍購読率はわずかずつではあるが漸減傾向が見られる(雑誌は別で、キツいカーブでの減少)。それでは現在の大学生はどのくらいの量の書籍に目を通しているのか……というのが今回の焦点。
授業に使う、教授に指定された書籍は別、そして漫画雑誌・単行本も別にした、一般書籍の平均購読数は月あたり3.4冊。案外読んでいるものなのだな、という感想を持つ人も少なくあるまい。

↑ 1か月に読む本の平均(授業関連の書籍を除く、冊)
2年生でやや数字が跳ねるのは、大学生活にも慣れて時間にも精神的にも、そして恐らくは金銭的にもやや余裕が持てるようになったからなのだろう。また大学3、4年生になってもほとんど数が減らないあたりは、読書の優先順位が決して低くないことを意味している。
一方これを具体的に読んだ冊数単位で区分したのが次のグラフ。「読書好き」に見える大学生の真相が確認できる。

↑ 1か月に読む本の平均(授業関連の書籍を除く、冊)(購読冊数区分別)
平均冊数の3-4冊部分に位置する人はむしろ少数派で、「ほとんど読まない」が3割近く、「5冊以上」が1割強を占め、「あまり読書をしない派」と「積極読書派」で二分されているのが分かる。そして平均値を求める際にはすべて合算されるので、ちょうど中央部分の3-4冊が平均値として導き出されているのが理解できる。
実際には定義の部分で触れたように「授業用の各種書籍」「漫画本の類」は除外されているので、「紙で刷られた本を一か月に一度も読まない」人はほとんどいないはず。趣味趣向と相重なる部分がある授業科目を選択している人は、授業用の書籍も楽しく読めるだろう。それでもなお「一般の書籍にほとんど目を通さない人が大学生のうち2割強もいる」という実態に、驚く人も多いのではないだろうか。
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