独り遊び好きは大学生活の不満が高まる法則

2010/11/24 06:39

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大学生明治安田生活福祉研究所は2010年11月8日、大学生を対象にした、大学生活や就労、結婚・出産、社会に対する意識などのアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、大学生活全般に満足感を覚える人の多くは集団行動を、不満を感じている人の多くは個人的な遊びを好む傾向があることが分かった。大学生活そのものが集団行動を前提としていることもあり、個々の性格の合う・合わないがそのまま満足度に反映されているのかもしれない(【発表リリース】)。



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今調査は2010年6月16日から18日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は4120人。男女比は1対1、学生回答比は1年・2年・3年・4年で均等割り当て。

調査母体に対して、今の大学生活に満足しているか否かを尋ねたところ、男性はほぼ6割、女性は6割強が「満足している」と回答した。不満を覚える人は2割程度でしか無い。

↑ 大学生活の満足度
↑ 大学生活の満足度

この回答で「満足」「やや満足」の回答者を「満足派」、「不満」「やや不満」を「不満派」と区分し、その上で具体的に「何をしている時に楽しいと感じるか」について尋ねると、非常に興味深い結果が出た。

↑ 楽しいと感じる時(男性)(3つまで選択。回答総数上位9項目)
↑ 楽しいと感じる時(男性)(3つまで選択。回答総数上位9項目)

↑ 楽しいと感じる時(女性)(3つまで選択。回答総数上位9項目)
↑ 楽しいと感じる時(女性)(3つまで選択。回答総数上位9項目)

男女とも「満足派」のトップは「友人との時間」なのに対し、「不満派」は「趣味」がトップについている。また「部・サークル・同好会等の活動」項目では「満足派」と「不満派」との間に2倍以上もの差が出ていること、「インターネット」「一人の時間」「テレビやDVD鑑賞」など「一人で時間を過ごすタイプの項目」では「不満派」の方が高回答率を示しているのが分かる。

冒頭や元資料にもあるように、「大学生活を満喫できない人は、一人で過ごす時間に楽しみを見出す傾向が強く表れている」と見て取れる。そこからさらに、「一人で過ごすのが好き、他人との接触が苦手な人は、大学生活の満足感を得にくい」と解釈することもできる。

大学は基本的に「学び屋」であり、学問や技術などを習得する場であるが、その一方で社会に出てからの集団生活に慣れておく「訓練機関」でもある(これは高校まででも変わらない)。その観点で考えれば、一人遊びが好きで大学生活に満足感を得ていない人はそこで終わりにしないで、満足感を得られるよう、集団の中に積極的に飛び込む「一歩」を踏み出して欲しいものだ。もちろん「一人遊び」そのものが悪い、というわけではないのだが……。



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