出張時のモバイル端末、何を使ってる?
2010/11/24 06:35
ライフネット生命保険は2010年11月15日、ビジネスパーソンの出張ライフに関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、出張時に用いるモバイル情報端末として「携帯インターネット」「スマートフォン」「ノートパソコン」の3種を例示した場合、「携帯インターネット」がもっとも使われていることが分かった。スマートフォンの利用率は頻度を別としても1割程度でしか無い。普及率上の事情もあるが、出張時におけるインターネット周りのツールとしては、現状では携帯電話がメインであるようすがうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年10月13・14日に携帯電話を利用したインターネット経由で、20-59歳の正社員に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は非公開、年齢階層比は20代170人・30代253人・40代347人・50代230人。
出張時における移動の際や空き時間において、状況をまとめておいたり会社に報告をしたり、あるいは必要な資料の作成をするため、インターネットが利用できる端末が必要になることはしばしばある話。それでは出張時、主要なモバイル情報端末「携帯インターネット」「スマートフォン」「ノートパソコン」について、それぞれどれだけ利用しているのかを聞いたのが次のグラフ。
↑ 出張時の各モバイル機器の利用状況
元々各端末を所有している・貸与されてるなどで利用「できる」状態でないと利用することは不可能。例えば「スマートフォンを持っていない人」はスマートフォンを利用できるはずも無い。そのことを考えると、「スマートフォン」の利用性向が頻度を別にしても2割にも届かないのは仕方のない話といえる(【スマートフォン普及率は約8%・ネット利用率はやや高め?】という話もある)。
逆に携帯電話の普及率、そして何より今調査が携帯電話を利用したインターネット経由の調査であることを考えると、携帯インターネットの利用率が高いのも納得がいく。しかし基本的に「携帯インターネットを利用できる人が100%」にも関わらず、出張の際に利用しない人が8.6%、あまり利用しない人が13.1%いるところを見ると、これらの人はノートパソコンやスマートフォンに利用をスライドしている可能性が考えられる(出張でスマートフォンを活用しているのに、同時に携帯インターネットも併用する状況は考えにくい)。
現状ではこのような利用性向ではあるが、今後についてみると、各端末の今後の利用性向・普及動向がかいま見れる。
↑ 出張時の各モバイル機器・今後の利用性向
それぞれの端末利用者すべてにおいて、「増える>>減る」であることから、全体的にはいずれも利用が増えていくことが予想できる。一方でどれだけ伸びるかを考えた場合、「増える」から「減る」を引いた値で見ると「スマートフォン」が一番大きく、今後出張時の利用におけるモバイル端末としては、スマートフォンの伸び率が一番になることが想像できる。
もちろん手軽さ・普及率では携帯電話(によるインターネット)が圧倒的であることに違いはないし、各種作業の処理能力を考慮すればノートパソコンの許容力は、スマートフォン・携帯インターネットをはるかに凌駕している。そのような状況下の中でスマートフォンの利用率が増加していった場合、出張時のビジネスパーソンにおけるインターネットの利用スタイルがどのように変わっていくのか、気になるところではある。
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