禁煙中 それでも「タバコ吸いたいな」 どんな時なら 吸いたくなるかな?
2010/11/17 07:08
マクロミルは2010年11月8日、今年10月のたばこ値上げをきっかけにした禁煙に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、もっとも「禁煙中でたばこを吸いたくなる時」は「イライラした時」であることが分かった。ストレス解消のために喫煙をしていた人が多いことが分かる。またほぼ同数で「食事後」「飲酒時」が並んでおり、飲食周りの慣習として喫煙が組み込まれている状況が想像できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年11月1日から11月2日にかけてインターネット経由で、今年10月のたばこ値上げをきっかけに禁煙を始めた人を対象に行われたもので、有効回答数は500人。男女比は342対158。年齢階層比は20代64人・30代166人・40代159人・50歳以上111人。「禁煙を始めた人」が対象であり、調査時点でその禁煙を挫折した人も含まれていることに注意。
調査母体は10月1日に禁煙を始めた人だが、調査時期の11月1日時点、つまり禁煙を始めてから1か月経過した時点で、完全禁煙を続けている人は6割強。何本か吸ってしまったが禁煙状態を続けている人も含めれば、禁煙継続者は約8割になる。逆にいえば2割ほどが禁煙を断念してしまっている。
↑ 11月1日時点で禁煙が続いているか(再録)
そこで禁煙を継続している人も断念した人もあわせ、「禁煙している時に、もっともたばこが吸いたくなる時」を択一で聞いたところ、上位三要素は「イライラ」「食事後」「飲酒時」となった。喫煙経験者は「なるほど」「確かに」と相づちを打つに違いない。
↑ 禁煙していてもっともタバコを吸いたい時
喫煙している人を直接、あるいは映画やテレビ、漫画などで見ると、大抵この3パターンをビジュアルとして見ることができる。そこまで一般的な状況なのだと再確認することができよう。
これを男女別にみると少々興味深い傾向が確認できる。
↑ 禁煙していてもっともタバコを吸いたい時(男女別)
男女別で見て「仕事中」「自動車運転中」の項目で男性が多いのは仕方が無い。それらの状況下にいること自身が、男性の方が多いからだ。その反動ととらえることもできるが(択一回答のため)、「イライラした時」「他人が喫煙中」の項目は女性の方が男性より高回答率を見せている。禁煙時では精神的なプレッシャーの点で、女性はやや弱めなのかもしれない。
世代別ではもっとダイナミックな違いが見えてくる。
↑ 禁煙していてもっともタバコを吸いたい時(世代別)
経年と共にイライラする状況に慣れてくるのか、「イライラした時」への回答率は若年層の方が高い。そしてお酒を飲んでいる時もしかり。お酒との上手な付き合い方を歳と共に覚えていくということだろう。しかし一方で、暇な時の「たばこ吸いたい率」は年上の方が高い傾向がある。「暇」という状況になれていないのか、「暇」な時に集中・熱中できるもの(例えば趣味趣向)を持ち合わせる人が少なくなっているのか……。
「イライラした時」「食事後」「飲酒時」、それに加えて高齢者は「暇な時」が禁煙時に「喫煙の誘惑にかられるリスク」が高いというのが今調査項目の概要といえる。逆にいえばこれらの要件について日頃から注意し、意識しておくことで、禁煙の意思をくじいてしまうリスクは抑えられることになる。禁煙を続けたいという強い意志があるのなら、覚えておいて損はないはずだ。
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