【更新】酷暑は自然界の多方面に異変を・毒キノコの大量発生で食中毒相次ぐ
2010/11/05 07:14


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↑ 厚生労働省発表の「食用と間違えやすい毒キノコの例」
元々毒キノコによるトラブルは収穫時期の夏から秋にかけて多発するものだが、今年は「夏の猛暑で土中の温度がキノコの菌に最適な25度前後となり、9月中旬以降の気温低下と雨がキノコの生育を一気に促した」([読売オンラインより])こともあり、異常なレベルにまで育ち、結果として多くの食中毒患者が発生する事態となっている。これを受けて厚生労働省では2010年10月6日に地方自治体へ向けて【注意喚起】を行い、さらに10月22日には【毒キノコによる食中毒に注意しましょう】との特設ページを開設。注意を促している。

↑ 特設ページにおける近年の「毒キノコによる」食中毒発生件数

↑ 特設ページにおける近年の「毒キノコによる」食中毒患者数
グラフを見ると例年の約2倍もの被害が生じていることが分かる。
自然に生えているキノコについては、毒性のものか否かを判断する色々な迷信・言い伝えがある。しかし、これはほとんどすべてが根拠のない迷信であり、種類を特定できないキノコを「その言い伝えだけで判断して」食するのは極めて危険。[新潟県の注意喚起ページ]では、
・ナスと一緒に料理すれば食べられる → 食中毒を起こした例は多数ある
・虫が食べているきのこは食べられる → 虫は毒のあるきのこも食べる
などが挙げられており、「え、そうだったの!?」と驚く人もいるかもしれない。
都心部では森や山間部に足を運んできのこを採る機会はまず無いが、地方では趣味と実益をかねてキノコ狩りをしている人もいるだろう。専門家、あるいはその域に達している人ならともかく、それ以外の場合は十分以上に注意をしてほしいものである。
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