音楽のダウンロードで利用したサイト、トップはやはりiTunesStoreだが……
2010/11/06 07:00
マイボイスコムは2010年10月25日、音楽ダウンロードの利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち、過去に音楽をダウンロードした経験がある人においては、この1年以内に音楽のダウンロードで利用したサイトとしてもっとも多くの人が挙げたのは「iTunes Store」だった。次いで「レコチョク」「Mora」「music.jp」の順となっている。一方で「1年以内で落としたサイトなし」という回答も3割強確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年10月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1954人。男女比は48対52で、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代31%・40代31%・50歳以上24%。そして調査母体のうち有料・無料を問わず音楽をダウンロードした経験がある人は54.3%に達している。
この「音楽ダウンロード経験者」に対し、過去1年間に「音楽の」ダウンロードで利用したサイトを複数回答で聞いた結果が次のグラフ。iTunes Storeの浸透ぶりが再確認できる結果となっている。
↑ 1年以内に音楽のダウンロードで利用したサイト(複数回答、上位10位+α)(音楽ダウンロード経験者限定)から再録)
グラフでは具体的なサイト名の列挙は上位10位に限定させてもらったが、それでも知名度の高い、一度や二度は聞いたことのあるダウンロードサイトが並んでいるのが分かる。
一方気になるのは「1年以内で落としたサイト無し」とする回答者。これが31.0%にも達している。「音楽ダウンロードの経験がある」のに、この1年では「ダウンロードしたサイトは無い」ということは、それより前に落とした経験「は」あることを意味する。現在聴いている曲は1年以上前にダウンロードしたものなのか、あるいは音楽のダウンロードサイト以外から入手したのだろうか。
先に今調査別項目での結果において【「ゼロ円」が6割強…音楽視聴にかける金額】という話をした。これと合わせて考えると、「音楽視聴には極力お金をかけない(ダウンロードのする・しないを問わず)」「音楽のダウンロードサイトそのものも最近では使っていない人が一定数存在する」という傾向が見えてくる。これが「新曲に興味が無く、過去に入手した音源を繰り返し聴いて楽しんでいる」のか、それとも他の事情によるものかまでは分からない。
ただ、今調査の別項目で気になる部分を抽出すると、「音楽ダウンロード利用頻度・意向はやや減退傾向」、そして具体的回答項目の中で「好みの曲が、十分手に入って、もうそれほど必要がなくなってきたから」「パソコンでも無料で聞けるようなサイトがたくさんあるから」などの意見が目に留まる。それとは別に、過去の記事をチェックしなおすと【平均586.3曲、大学・専門学校生は4ケタ台! デジタルオーディオプレイヤーの保存曲数】にもあるように、デジタルオーディオプレイヤーに保存してある曲数は平均で500曲以上という日本レコード協会の直近データも目に留まる。
↑ あなたは普段利用しているデジタル携帯オーディオプレーヤーやiPhoneに音楽を何曲位保存していますか(利用者限定)、再録)
あるいは手持ちの曲で満足してしまっているのか、新たに購入したい・自分のライブラリに追加したいと思わせる魅力を持つ新曲が登場していないのも、「音楽視聴にお金をかける人が少ない」「この1年、ダウンロードサイトを使う人が少ない」要因なのかもしれない。
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