中食利用は時間節約、では外食は?

2010/11/04 06:52

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惣菜カゴメは2010年10月29日、子供の食生活に関する調査報告書を公表した。それによると調査母体においては、中食をする最大の理由は「時間が惜しい・省くため」であることが分かった。一方外食では「外出したついでに」がトップで、次いで「気分転換」「子供が喜ぶから」「家では作れない美味しいものを食べたい」が続いている(【発表リリース】)。



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今調査は「カゴメ劇場」公式ページ内でインターネット経由で、子供(主に3-6歳)を持つ保護者に向けて行われたもので、有効回答数は3010件。男女比は22.2対77.8%。年齢階層比は24歳以下1.2%・25-29歳8.0%・30-34歳27.1%・35-39歳37.3%・40-44歳16.8%・45歳以上8.9%・無回答0.6%。

「中食」とは「市販の弁当や惣菜を購入し、自宅で食べること」を意味する。外食と内食(自炊)の中間だから「中食」という単純な命名理由だが、最近は食費削減のため外食を減らす人が増える一方で、自炊にちゅうちょする人がこの食スタイルを取る場合が多い。経費削減の他に、創る手間が大幅に省けること、量の調整がしやすいのがメリット。

その特徴がそのまま表れている部分が多いのが、中食をする理由。これは単一回答方式でもっとも当てはまるものを選んでもらっているが、トップには「料理を創る時間を省くため」。1/4が同意している。

↑ 中食をする理由
↑ 中食をする理由

中食の食材として大勢を占める「惣菜」について、以前別調査機関が「どんな時に惣菜を購入するか」を聞いているが、やはりトップは「時間が無い時」だった。

↑ どんな時にお惣菜類を購入しますか(惣菜購入経験者、複数回答)
↑ どんな時にお惣菜類を購入しますか(惣菜購入経験者、複数回答)(【二大お惣菜の購入場面、「時間が無い時」あともう一つは?】から再録)

仕込み時間も含めると、自炊でしっかりとした料理を創ろうとなると何時間も費やさねばならない場合もある。それを考えると時間を省きたい気持ちはよく分かる。他にも「自分で作れないものを食べたい時」など、「惣菜選択の理由」と重なる部分が多い。

一方外食は「外出のついでに」というパターンが多い。買物などに出かけ、かなり体に疲れを覚え、「うちに戻っても料理を用意してるわけではないし、これから創るのも疲れるから、今日は外食でいいや」「折角遠くまできたんだから、今日はここで食事を取りましょう」といった状況が想像される。

↑ 外食をする理由
↑ 外食をする理由

トップの「外出のついでに」は他の目的がメインだが、次点の「気分転換したいから」「子供が喜ぶから」は外食そのものが目的で外出する場合。積極的に外食する姿勢が見て取れる。とはいえ、トップの「ついでに」と比べれば回答者数は少ない。



元資料でも指摘されているが、外食と中食とではメインとなる事由が異なる一方で、「気分転換」「子供が喜ぶ」「旨いものを食べたい」という共通認識も上位についているのが確認できる。「外出のついでに」はともかく、中食と共通する部分において、外食不振を打破する鍵があるのかもしれない。



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