子供の朝食・夕食、誰と一緒に食べている?

2010/11/01 06:45

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親子で朝食カゴメは2010年10月29日、子供の食生活に関する調査報告書を公表した。それによると調査母体においては、家族全員で平日に朝食を食べる世帯は3割程度に留まっていることが分かった。「大人の誰かと一緒に食べる」との回答が大勢を占め、双方の親が平日の朝食・夕食に揃うことは難しい状況が見て取れる。また、母親の職のある無しでみると、職を持つ母親がいる世帯の方が、平日の食事で家族全員に揃う機会が多い傾向も確認できている(【発表リリース】)。



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今調査は「カゴメ劇場」公式ページ内でインターネット経由で、子供(主に3-6歳)を持つ保護者に向けて行われたもので、有効回答数は3010件。男女比は22.2対77.8%。年齢階層比は24歳以下1.2%・25-29歳8.0%・30-34歳27.1%・35-39歳37.3%・40-44歳16.8%・45歳以上8.9%・無回答0.6%。

15歳以上の「誰と共に朝食を取っているか」については【朝食孤食 若年社会人は過半数】、朝食・夕食では【夕食を親子で共にする機会、母親毎日・父親隔日】などで触れているが、「家族全員で」食事をとれる世帯はさほど多くない。今調査でも3割前後に留まっている。

↑ 母親から見た子供の平日の朝食
↑ 母親から見た子供の平日の朝食

「大人の誰かと一緒」が最多回答数を占めているが、「父親・母親のどちらか一方」以外に、「成人した子供」「祖父母」の可能性がある。しかしそれらの事例はいずれもごく少数に過ぎない(前者は今調査母体が3-6歳の子供を持つ人がほとんどあること、後者は核家族化の進行が反論の事由)。よって子供が起きた時には父親がすでに出勤しているか、母親がすでに出勤あるいは朝の準備で忙しくて朝食を取る暇が無い状況が想定できる。「子供だけ」という意見は約1割。

興味深いのは、本来忙しいはずの有職の母親がいる世帯の方が、家族全員で朝食を取る機会が多いということ。親が離婚して母親・父親だけだから人数的に揃いやすい場合もあろうが、それよりはむしろ「有職だからこそ限られた時間で家族だんらんを」「一緒にまとめて食事をした方が片付けなどが楽」という場面を想定した方が自然ではある。

夕食でも大勢は変わらない。ただ、子供だけでの食事というパターンは随分と少なくなる。

↑ ↑ 母親から見た子供の平日の夕食
↑ 母親から見た子供の平日の夕食

こちらもやはり「母親が職を持っている世帯の方が、家族全員で食事をする」比率が高い。やはり「まとめて食事をした方が面倒が無くて良い」「食事を数少ない一家団らんの場と認識して、積極的に家族全員が揃うようにしている」のパターンが考えられる。



家族揃っての食事は小恥ずかしい、子供からすれば毎回説教されているようで何となくイヤという意見もあるかもしれない。しかし逆に、子供だけの食事は(例えそれが仕方のない理由によるものと理解していても)子供心にも物哀しいものがある。少なくとも子供が小さいうちは極力機会を設けて家族全員で食事をとるようなしてほしいものだ。



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