もっとも欲しい運気は「金運」
2010/10/23 07:22
ネットエイジアは2010年10月19日、携帯占いサイトとパワースポットに関する調査結果を発表した。それによると調査母体(全員女性)においては、もっとも多くの人から「上げたい」と思われている運気は「金運」で、76.1%もの人が同意を示していた。「総合運」すら上回っている状況は、昨今の経済状態を反映しているようですらある(【発表リリース】)。
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今調査は2010年9月12日から15日にかけて関東地方一都六県に在住で15歳以上の女性に対して携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1133人。年齢階層比は10代76人・20代298人・30代347人・40代323人・50歳以上89人。
新聞や雑誌などでもよく見かける「占い」。元々「占い」の種類は星の数ほど存在するが、インターネット上でも非常にまじめで真剣なものから、半ば遊びの一分野としてまで、多数のサイトで各種サービスが提供されている。今件では調査対象が全員女性だが、彼女らに対しその占いで「多いか少ないか」の対象となる「運気」において、「上げたい」と考えているものを複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ。半ばオールマイティカードともいえる「総合運」すら上回る形で、「金運」が最上位についている。
↑ あなたが上げたい運気としてあてはまるものをすべてお選びください(複数回答)
冒頭でも触れているが、昨今の経済状況が「健康より恋愛より仕事より、何よりも金運を」という切実な、ある意味切なさすら感じさせる結果を生み出してしまっている。何より本来ならすべてを包括する「総合運」より上に来ている点で、魂の叫びにも似た想いが伝わってくる。
これを年齢階層別にみると、「金運」「総合運」は全世代でほぼ変わらない値を示しているが、それ以外は各世代の特性が見える結果が出ている。
↑ あなたが上げたい運気としてあてはまるものをすべてお選びください(複数回答)(年齢階層別)
まず、受験勉強関連で「勉強運」が10代に突出しているのは当然として、「仕事運」「恋愛運」「出会い」など、仕事や恋愛に関する事柄の運気が上がることを希望する勢いは、若年層ほど強く、経年と共に下がってくる。あきらめたのか、あるいはすでに充足しているのか、または「運任せではなく、自分自身の努力で」と新たな道を切り開いたのか。
少々野暮な話になるが、「恋愛運」は高くとも「結婚運」に対する願望はさほど高くない。そして「結婚運」の願望は20代がもっとも強く、「恋愛運」の上下傾向とやや違った動きを見せているのが分かる。「恋愛」と「結婚」の違いは、求める運気にも表れているということか。
また、「健康運」については元々高めだが、世代を経るにつてれ上昇していく。特に50歳以上になると「総合運」を超え、「金運」と同数のトップにまで達している。ある意味お金ですら買えない健康について、運にすがりたい気持ちが強くなる表れといえる。
「運に任せたい気持ちが強い」状況は、その項目で何かを成し遂げたい、成功したい願望の強さとも表現できる。例えば「健康運」を強く望んでいる人は、現状何らかの健康上の問題を抱えていて、もっと健康になりたい、努力はしているけど、それだけでは足りないというところ。
元々の「運」は「意志・努力・準備ではどうしようもない、人知では左右できない巡り合わせ」を意味するが、(多数の占い同様に)確率論の問題ともいえる。良い巡り合わせを得るために、少しでも確率を上げるべく人は強い意志を持ち、努力をし、怠りない準備をするわけだ。わずかな可能性でも「運」を得る機会があるのなら、それを確実につかめるように、そしてそれを最大限活かせるように、日々強い意志を持ち、努力を続け、準備を果たしておくこそが、自分の運を使いこなす技といえるのではないだろうか。
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