テレビの見過ぎは体力低下に…?! テレビ視聴時間と体力テストの平均点との関係
2010/10/17 06:50


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今データは「平成21年度体力・運動能力調査」のうち、具体的データを収録した総務省統計局の【e-Stat】から取得したデータを精査したもの。具体的には「11.1日のテレビ視聴別体格測定・テストの結果」から該当年齢区分のデータにおいて、体力テストの「合計点」における平均値部分を抽出していく。なお、得点基準は男女毎、6-11歳・12-19歳・20-64歳・65-79歳によって異なることに加え、今項目では6-19歳までのデータしか存在していないので、6-11歳と12-19歳のそれぞれについてグラフ化を試みることにする。
日頃の1日あたりのテレビ視聴時間について「1時間未満」「1時間-2時間未満」「2時間-3時間未満」「3時間以上」の四区分に分類した上で、それぞれの属性における体力テストの合計平均値の推移を集計、グラフ化したのが次の図。まずは6-11歳について。

↑ 年齢段階別、1日のテレビ視聴時間と体力テスト合計平均点の相対的比較(男子)(6-11歳)

↑ 年齢段階別、1日のテレビ視聴時間と体力テスト合計平均点の相対的比較(女子)(6-11歳)
育ち盛り、伸び盛りな年頃ということもあり、テレビの視聴時間と体力テストの平均点との間にはほとんど関連性が無いのが確認できる。
違いが見えてくるのは12歳以降の、次のグラフ。上の11歳までのグラフとは得点基準が異なることに注意してほしい。

↑ 年齢段階別、1日のテレビ視聴時間と体力テスト合計平均点の相対的比較(男子)(12-19歳)

↑ 年齢段階別、1日のテレビ視聴時間と体力テスト合計平均点の相対的比較(男子)(12-19歳)
もちろんテレビの視聴時間の長さが直接因果関係として体力テストの点数減退に影響を与えているとは考えにくい。テレビから発せられる電磁波が体力をすり減らしたり、テレビの番組が「運動しない方がいいヨ」と暗示を与えているわけではないからだ(笑)。

また、男女別にみると、女性の方が早熟ということもあり13-14歳でほぼ体力テストの数字が横ばいになるに対し、男性は15-16歳まで数字が伸び続ける傾向を見せているのも興味深い。ただしこれはテレビ視聴とはあまり関係のない話なので、ここでは言及はこの程度にしておく。
ともあれ12歳以降においては、体力の点に限って見れば、テレビを見るのはほどほどにしておいた方が良いかもしれない。
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