若者で無くとも株離れ?
2010/10/12 07:12
![このエントリーをはてなブックマークに追加](https://b.st-hatena.com/images/entry-button/button-only.gif)
![株式取引](https://www.garbagenews.com/img10/gn-20101012-02.gif)
スポンサードリンク
今調査は2010年9月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3805人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代32%・40代31%・50歳以上24%。
調査母体に対し「現在」株式の売買をしているかについて聞いたところ、している人は20.4%だった。一方、「以前は」していたが今はしていない人は11.5%。売買経験はあるものの、何らかの理由で株式売買から離れた人が1割強もいることになる。
![↑ これまでに株式の売買をしたことがあるか](https://www.garbagenews.com/img10/gn-20101012-01.gif)
↑ これまでに株式の売買をしたことがあるか
気になるのは過去3年間、直近の調査結果も含めて都合4回分の回答の推移。これを見ると、少しずつ「したことがない」「かつてしていたが今はしていない」人の割合が増え、「現在もしている」人が減っているのが分かる。多少の凸凹があった場合には「誤差」と考えることもできるが、ここまできれいに「売買から離れた人」「していない」人が増えているのを見ると、株式売買離れが進んでいると見ざるを得ない。
四半期ごとに更新されている日銀の家庭金融資産の移り変わり(直近は【日米の家計資産推移(2010年2Q分)】)を見ても、2007年-2008年あたりから、「現金・預金」比率が増え、その分「株式・出資金」比率が減少しているのが確認できる(市場低迷も一因だが)。
![日本の家計金融資産構成比率推移(1997年-2010年2Q)](https://www.garbagenews.com/img10/gn-20101004-07.gif)
↑ 日本の家計金融資産構成比率推移(1997年-2010年2Q)(再録)
金額の面だけでなく、今回示されたように市場参加者そのものの観点で見ても「株離れ」が進んでいるものと見ても間違いは無い。非常に残念なことではあるが、2007年の世界的な金融危機がひとつの引き金だったことを考えると、状態の回復には今しばらく時間がかかることだろう。
スポンサードリンク
![このエントリーをはてなブックマークに追加](https://b.st-hatena.com/images/entry-button/button-only.gif)