運動会で好きだった競技、「リレー」「綱引き」それよりも?
2010/10/10 19:30
iMiリサーチバンクは2010年10月6日、運動会に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち運動会に参加した経験がある人においては、もっとも好まれている競技は「玉入れ」であることが分かった。次いで「リレー」「綱引き」などが続いている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年9月23日から29日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2096人。男女比・年齢階層比は非公開。調査母体のうち運動会に参加したことがある人は94.0%。
運動会への参加経験がある人に、どのような競技が好きだったかを複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。「玉入れ」がもっとも回答率が高く、次いでほぼ同数で「リレー」がついている。
↑ 幼稚園・保育園・学校の運動会で好きだった種目は何ですか(複数回答、運動会参加経験者限定)
棒の上に配されたカゴの中に、どれだけのお手玉(カラーボールなどの場合もある)を投げ入れることができるのかを競うのが「玉入れ」。入れること自体はもちろん、時間制限が過ぎて投げ入れるのが終了し、各カゴに入っている「玉」の数を皆で一斉にカウントしあう時の高揚感は、他の競技では得られることがないもの。やや数字の上で遅れをとった「リレー」もスピード感と共に皆が「一体となっている」状態を覚える競技として上位についているのだろうが、中には足が遅くて競技に選抜されることが無かった、あるいは自チームの足を引っ張るとして気負いを覚えた人もいるに違いない(当方含む)。
「その他」に含まれているにしても少なすぎるのではと思われるのが、個別項目ではラインアップに無い「パン食い競争」。お昼のお弁当とは別に、学校の時間内で食べ物を口にできる珍しさもあわせ、子供には興味を覚える競技だと思うのだが……あるいは学校などでは「パン食い競争」は、すでに行われなくなっているのかもしれない。
最近の運動会は子供がケガをするリスクを考慮して「棒倒し」「組体操」「騎馬戦」が競技から外されたり、「-メートル走」などの駆けっこにおいて「負けた子供がかわいそう」という良く意味の分からない過度な平等感から並んでゴールすることを強要するなど、過度な保護者の配慮で様変わりを見せる・廃される競技があると聞く。「棒倒し」などの順位が低いのは、競技そのものをした経験者が少ない可能性もある。すりむいて転んだり、駆けっこで勝つも負けるも良い思い出になることを考えれば、保護者の過保護はかえって子供にはマイナスとなるのだが……。
場所や器材の関係から実施不可能な競技もあるだろうが、子供の楽しみを保護者が無意味に奪うことは避けてほしいものだ。
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