採用担当が新卒に求める基礎力は「主体性」「柔軟性」そして「実行力」

2010/10/08 05:16

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面接楽天リサーチは2010年10月4日、2012年新卒採用(2012年3月卒業・同年4月入社)に関するインターネット調査の結果を発表した。それによると調査母体の人事担当者においては、人を見るときにまず注意する点として「話し方」を挙げる人がもっとも多かった。また新卒に求める要素として重視する点は「主体性」が最多回答項目となり、次いで「柔軟性」「実行力」の順だった。見方を変えれば人事担当者からの視点では、現在の新卒世代にはこれらの点が不足気味と認識していることになる(『発表リリース』)。



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今調査は2010年9月10日から12日にかけて全国の20-69歳男女の人事担当者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比、年齢階層比などは非公開。

人事担当者にとっては10月からスタートした新卒採用期間がもっとも忙しく、また頭を痛める時期でもある。個々の就職活動をする人たちの人生はもちろんのこと、会社そのものの今後をも左右しうる新卒採用を行うからに他ならない。その採用担当者が就職活動をしている学生たちをはじめ、他人を見る時にはどのような点に注意するかについて聞いたところ、もっとも多い回答項目は「話し方」だった。

↑ 採用担当者が人を見るときのポイント
↑ 採用担当者が人を見るときのポイント

次いで「表情」「立ち振る舞い」が上位を占め、それより下の順位項目は少数意見でしかない。世間一般に語られることが多い「身なり」ですら10.4%でしかなく、「見た目」はもちろん重要だが、それ以上に日常生活の中で形成される内面から自然とにじみ出る、人間性を推し量ろうとしている事が分かる。

それでは具体的に、人事担当者は新卒の人たちにはどのような能力・要素・長所を求めているのか。経済産業省が掲げる「社会人基礎力」を選択項目とし、その中から選んでもらった結果が次のグラフ。「主体性」「柔軟性」「実行力」がトップ3となり、他の項目を大きく引き離しているのが確認できる。

↑ 社会人基礎力の中で新卒に求める要素について(3つまでの複数回答)
↑ 社会人基礎力の中で新卒に求める要素について(3つまでの複数回答)

先のグラフ同様、人事担当者の視点からは新卒学生には不足していがちな要素であることを考えると、昨今の学生には主体性や柔軟性、実行力が欠けていることになる。つまり自分のはっきりとした意志を持たず、言われたことしか実行せずに臨機応変さに欠け、さらに引っ込み思案というところだろうか。

もし現在就職活動中、あるいは遠からずに活動を行う予定がある人で、心当たりがある項目を見つけたのなら、まずはその現状を意識し、認識しよう。その上で、少しでも改善できるよう努めてみることをお勧めしたい。



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