2012年卒採用状況、就職天気予報は「氷河期継続」
2010/10/05 12:00


スポンサードリンク
今調査は2010年9月10日から12日にかけて全国の20-69歳男女の人事担当者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比、年齢階層比などは非公開。
10月から2012年度の新卒採用がスタートするが、景気動向は相変わらず芳しくない。冒頭の景気ウォッチャーの雇用関連の数字動向や、【高校生の就職率、3月末時点で91.6%・「就職氷河期」よりは良好だが前年比下落率は1.6ポイント】などを見ても、昨今の情勢が厳しいことを裏付ける数字が並んでいる。
これから行われる新卒採用について、「非常に厳しい雇用情勢だった昨年と比べて」人数の増減を尋ねた結果が次のグラフ。幸いにも「増やす予定」が3.4ポイントほど増加しているが、「昨年と変わらず」が5.4ポイントも増加しており、人数面での状況は昨年とほぼ横ばいであることがうかがえる(悪化している回答が減っているだけマシと考えるべきか)。

↑ 「昨年と比較した」新卒採用人数増減
それでは昨年から変化を見せた各区分回答者における、具体的な増減はいかなるものだろうか。まずは「減らす」とした人たちの回答。非常に厳しい状態の去年よりさらに厳しくなる人たちにおいては、最多回答減少区分が「11-20%減」から「21-30%減」と悪化しており、状況の悪化がうかがい知れる。

↑ 採用人数の予定減少率(減少予定者限定)
一方、「増加」と回答した人たちの増加率はというと、昨年より小規模にとどめる人が増えているのが分かる。

↑ 採用人数の予定増加率(増加予定者限定)
「昨年は非常に厳しい雇用情勢だった」ことを踏まえた上で、「昨年と変わらない採用人数」の人が増加、「採用人数は増加」する人は増えても増やす割合は減少気味、「採用人数は減少」する人は減っているものの減らす割合は増加気味。これらの状況を総合すると、「昨年よりは幾分改善されている向きもあるが、全般的には昨年同様に厳しい雇用情勢にある」という判断に落ち着くことになる。これから就職活動を行う人たちにおいては、身を引き締めて就職活動に望んでほしいものである。
スポンサードリンク
