何で牛丼屋に行かないの? その理由は……
2010/10/04 19:30


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今調査は2010年9月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3848人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代33%・40代30%・50歳以上24%。
調査母体に対しこの1年間における牛丼チェーン店の利用状況を尋ねたところ、週1回以上利用している人2.9%をはじめ、この1年間に何らかの形で利用したことがある人は61.6%に達した。逆にいえば38.4%は、少なくともこの1年間、一度も利用しなかったことになる。

↑ この1年間の牛丼チェーン店利用頻度
近くにチェーン店が無い、牛肉が嫌い、外食を控えている、アレルギーなどの事情で食べられないなど多種多様な理由があるにせよ、4割近くは一度も利用していないという事実は、牛丼ファンにとっては少々ショックかもしれない。
そこでこの38.4%に、「どうして牛丼チェーン店を利用しなかったのか」について複数回答で聞いた結果が次のグラフ。元々好きではないとする意見がもっとも多く18.3%に登っていた。

↑ 牛丼チェーン店を利用していない理由(未だ利用せず・この1年利用せずの人限定、複数回答)
嫌いなものをわざわざ外食で食べに行く酔狂な人はいないので、トップ項目は不可抗力といえる。また「外食をしない」の場合も、前提を覆されてしまうので考察のしようがない。問題なのはこれら以外の上位項目。2位の「一人で利用しにくい」をはじめ、上位には「牛丼チェーン店を利用しなかった人による、利用しない理由」が列挙されており、今の牛丼チェーン店の弱点にも直結する。
まずは「一人で利用しにくい」。いわゆる「ひとり外食(ひとり飯)」がしにくいのとことだが、【やはり「ひとり焼肉」は難易度が高い!? 楽なのはファストフードや喫茶店】や【「ひとり外食」49.7%、お得意先はファストフードにコーヒーショップ】にもあるように、「ひとり外食」が出来る人らにとって「牛丼チェーン店」のハードルは高くない。牛丼店の「ひとり飯ハードル」は「出来る人には極めて簡単、出来ない人には大変難しい」とのように、両極端なふるい落としをかけるようなものなのかもしれない。この「ハードル」には少し下にある項目「気軽に入りにくい」が大きく関わっているといえる。

牛丼チェーン店が避けられる(、そして改善が可能な)主要因はこの二つ、つまり「雰囲気」「総合的な味覚面」にある。この2点が現状より前進できれば、足を運ぶお客が増えるに違いない。
逆に下位層、例えば待ち時間や割引サービス、接客態度などはさほど大きな問題とはされていないことが分かる。もちろんこれらの点に手を抜いて良いわけでは無く、現状維持なり緩やかな改善で十分・改善そのものの優先順位は低いといえる。
牛丼チェーン店を利用している人にとっても、この2点、つまり「一人での入りやすさ・にくさ」と「味の面での善し悪し」が改善されれば、もっと積極的に利用して良い……そう考えている人も多いに違いない。
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