高齢者がコンビニで良く買うもの、トップはお馴染みのあの食品
2010/10/05 12:05
[ファミリーマート(8028)]が立ちあげた大人コンビニ研究所は2010年10月1日、50-65歳男女(「おとな世代」)における食品系小売店利用の傾向に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、現在コンビニでもっともよく購入している食品は「おにぎり」であることが分かった。約三分の二の人が「普段購入している」と回答した。一方、今後購入しても良いと考えているものは「中華まん」「おでん」「サラダ」など、油系では無く、食事にプラスαをするものが多い(【発表リリース】)。
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今調査は2010年7月にインターネット経由で50歳-64歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は454人。男女比・年齢階層比は非公開。
人口そのものの年齢構成比の変移も影響しているが、コンビニの利用者比率は高齢者が増えている。【コンビニ来訪客の世代分布(2011年1月時点)】でも示しているが、人口構成比以上に若年層の来訪が少なく、また構成比には及ばないものの高齢者の来訪が増加の一途をたどっているのが分かる。
↑ セブンイレブンにおける来客年齢階層比(再録)
それではコンビニで食品を調達する高齢者達は、具体的にどのような商品を買い求めているのだろうか。「現在買っているもの」「今は買っていないが今後買っても良いもの」「今は買っていないし今後も買わない」の三択で答えてもらい、そのうち前者二つを積み上げ式の棒グラフでグラフ化したのが次の図。「おにぎり」がもっとも買われており、次いで常温タイプのパンが続いている。
↑ コンビニで普段購入している・今はしていないが今後は購入してもいいと思うもの(購入している・今後は購入してもいい・購入して無い&今後も買わないからの択一)
お弁当よりもおにぎりやパンが売れている傾向は、当方(不破)もコンビニなどで見かける高齢者の買物状況とほぼ一致する。特におにぎりが売れているのは、「単価が安め」「量が小分けされているので食べる量の調整がしやすい」「あっさり系(油系でない)ものが多い」「少量で色々な味わいを楽しめる」など、高齢者にとっては大いにプラスとなる点を兼ね備えているからと考えてよい。
一方、「今は買っていないが、今後は買っても良い」の項目では、「中華まん」「おでん」「サラダ」など、いわゆるサイドメニュー系のものが多い。【惣菜追加 夫の9割は容認】などにもあるように、コンビニ調達の一品を加え、あるいは食間にちょっとつまむことで、食生活に彩りを見せようとする気概が感じられる。もっともいわゆる「フライヤー」ものではなく、あっさり系なものが多いのは、高齢者ならではのし好によるものだろう。
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