【更新】ツイッター継続利用者は2割・古参者はブログやSNS利用も長い傾向
2010/09/30 07:22
クロス・マーケティングは2010年9月28日、ツイッターなどに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、ツイッターを現在でも利用している人は約2割であることが分かった。また1年以上前から利用している人は、ブログやSNS(ソーシャルネットワークシステム。mixiやFacebookなど)のような他のソーシャルメディアも積極的に利用している人が多い一方で、直近一年以内に始めた人は「SNSやブログは使わずにツイッターから始めました」というパターンも少なからずいることが確認されている([発表リリース])。
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今調査は2010年9月10日にインターネット経由で15-49歳の男女に対して行われたもの。今件該当項目については5978人を対象にしている。
今調査母体でブログを一度でも利用したことがある人は50.2%、現在でも利用している人は31.0%、1年以上前から利用している人は14.9%となっている。ソーシャルメディアの中では古い部類に入るだけに、古参も含め利用者は多い。
↑ 各ソーシャルメディア利用状況
一方ツイッターはルーキー傾向が強く(実のところツイッター自身の歴史は【ツイッター始めてどれくらい? 約7割は「半年以内」】にもあるように2006年7月にスタート。日本語版サービスがスタートしたのは2008年4月23日)、「古参が少ない」「初心者が多い」「かつて利用していたが最近は離れている人が少ない」という独特の傾向が見られる。今後利用を重ねる人と離れていく人が増加し、「古参が初心者、最近利用していない人と同じくらい」の区分に変化していくと思われる。新陳代謝に例えれば、SNSとブログが「古くてはがれる細胞と新しく生まれる細胞」が同じくらい、ツイッターが「古くてはがれる細胞がまだ少なく、新しく生まれる細胞が多い」という感じだろうか。
さてここで、ツイッターを継続利用している人20.8%に対し、他のソーシャルメディア、具体的にはブログとSNSの併用状況を聞いたのが次のグラフ。興味深いことに、ツイッターを長期間利用している人ほどブログやSNSについても古参者である割合が高くなっている。
↑ ツイッターとSNS・ブログの併用関係
もちろん「ツイッターの利用古参者」はそれだけインターネットに長く触れているわけだから、同時に他のソーシャルメディアに触れる可能性も高くなる。そのような理由があるにせよ、結果として「ツイッターを長年利用してる人は、ブログやSNSも長期間利用している場合が多い」、言い換えれば「ソーシャルメディアの利用に活発的な人はツイッターも昔から利用していた可能性が高い」ことが分かる。このあたりの事情はアメリカでの話ではあるが、【ツイッター使いは積極活動派】と一致しており、うなづけるものがある。
一方で「ツイッタールーキー」ではSNSやブログも直近1年間に始めた人が多く、ソーシャルメディアそのものに色々と手をつけているようすがうかがえる。またブログやSNSなどには触れず、ツイッターをいきなり始める人も少なからずいるのが見て取れる。
今件データを見るとツイッター利用者はソーシャルメディアの観点から考えると、非常にざっくばらんではあるが次の4パターンに区分することができる。
・古参者だがツイッターのみ初心者……ブログやSNSだけで良いかなと思っていたが、最近ツイッターも始めてみた
・ソーシャルメディア初心者……とりあえずブログやSNS、ツイッターなど色々と手をつけてみた
・ツイッターだけの初心者……ブログやSNSには手を触れず、ツイッターからはじめてみた
本文でも触れているが、今後初心者が古参者となり、初心者と古参者の比率がSNSやブログのそれに近い形となるだろう。それと共にツイッターの普及度・利用度も高まり、性質こそ違えどもブログやSNSと同じように社会的な認知も得られるに違いない。
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