【更新】チャット8割「意志が伝わってない」…現代社会の御用達ツールと意志疎通難易度

2010/09/29 12:05

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コミュニケーションアイシェアは2010年9月28日、意志疎通とツールに関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体のうちチャット利用者においては、自分の意思がうまく相手に伝わっていないと感じた経験がある人は8割近くに達することが分かった。電子メールでは3/4、音声による電話でも6割近くが、意志が十分に相手に伝わっていない感覚を覚えたことがあるとしている([発表リリース])。



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今調査はアイシェアが2010年9月6日から9月9日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行ったもので、有効回答数は470人。男女比は男性58.1%・女性41.9%。年齢階層比は20代29.6%・30代32.3%、40代38.1%。

相手を目の前に、言葉だけでなく身振り手振り、時には道具を使って意志疎通を図っても、自分の想いがうまく相手に伝わらないことはある。ましてや相手とツールを介してコミュニケーションを図ろうとした場合、「想いを伝える」ハードルは一層高いものとなる。チャットはその経験者(60.4%)、電子メールや音声電話は全員に対し、「自分の思いが相手に伝わっていないな」と感じることがあるか否かについて尋ねたところ、チャットでは約8割・メールでは7割強・音声電話でも6割近くが「ある」(頻繁・たまにの合算)と答える結果となった。

↑ 相手とのやりとりで自分の想いが「伝わっていないな…」と感じることは
↑ 相手とのやりとりで自分の想いが「伝わっていないな…」と感じることは

伝達できる総合的な情報量はチャットが一番少なく、メール、そして音声電話の順になる。メールは一見情報量が多そうに見えるが、相手がリアルタイムに読むとは限らないので「相手の反応を見ての応対ができない」のがウィークポイントとなる。また、言葉のトーンをはじめとした感情を含ませての意志表現(の情報伝達)も、電子メールでは難しい(顔文字や心理描写の擬音をそのまま書くこともできるが、それはそれで誤解を受けやすい)。結果として、伝わりやすさが「電話>>メール>>チャット」となるのも仕方が無い話。

しかし音声電話でも6割近くが「伝わっていない経験がある」ことや、チャットでは8.1%もの人が「頻繁にある」と回答しているあたり、コミュニケーションの難しさを再確認させてくれる数字ともいえる。

男女別では?
それぞれのツールの回答結果を男女別に区分けしたのが次のグラフ。

↑ 相手とのやりとりで自分の想いが「伝わっていないな…」と感じることは
↑ 相手とのやりとりで自分の想いが「伝わっていないな…」と感じることは

チャットはやや男性の方が、メールと電話では女性の方が「意志疎通の難しさ」を覚えている感がある。特に「頻繁にある」部分だけを見ると、男性ではチャットで1割近くの人が「自分の想いが伝わっていないことが頻繁にある」と思っていることになる。男性はチャットが苦手、ということなのだろうか。あるいは女性の方が、短文での意思疎通に優れる面があるのかもしれない。



想いを伝える今件調査で回答したのは伝えようとした本人であり、想いを伝える相手では無い。自分では伝わっていないと判断しても、実はしっかりと伝わっていたり、逆に相手へ意志を伝えたつもりでも、相手はまったく別の事として受け止めていることも想定される。

従って今回の結果が100%「ツールによる意志伝達の容易さ」を表すとは断じることはできないものの、個々のツールの特性や差異は大体つかむことはできる。それと同時に本文中でも触れたが、コミュニケーションの難しさを再確認させてくれる結果であるともいえよう。



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