米携帯電話におけるアプリ利用、もっとも使われてるのは…?

2010/09/29 07:21

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携帯電話アメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年9月14日、アメリカ人の携帯電話利用時におけるアプリケーションソフト(以後「アプリ」)に関する関する調査結果【The Rise of Apps Culture】を発表した。それによると調査母体のうち携帯電話を保有している人においては、デジカメ機能がもっとも使われており、その割合は7割強に達していたことが分かった。アプリ利用者は3割足らずだが、利用しているアプリはゲームを筆頭にニュースや天気情報、地図、ソーシャルメディア、音楽など多種多様に渡っている。



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今調査は携帯電話を保有するアメリカ居住の18歳以上成人に対して、2010年4月29日から5月30日にかけて電話による応対で行われたもので、有効回答数は1917人。なお全国規模としては「成人の82%は携帯電話利用者で、全世帯の1/4ほどは固定電話を持たない世帯である」というデータが提示されている。今調査では予備調査が実施されており、その結果として「18歳以上の成人における携帯電話の保有率は85.1%(大本の調査母体数は2252人)」という値が出ている。

さてまずは、携帯電話所有者における主な機能の利用性向。日本でも似たような調査結果を以前【「ケータイはメールと通話、カメラがあれば十分」!? プライベートで使う・使いたい携帯電話の機能とは】で紹介したので、せっかくだからそれも併記しておこう。

↑ 自分の携帯電話で利用している機能(携帯電話保有者)
↑ 自分の携帯電話で利用している機能(携帯電話保有者)

↑ プライベートで利用する携帯電話・PHSの機能(複数回答)(三分の二以上を赤、三分の一以上をオレンジで着色)
↑ ※参考:日本の場合…プライベートで利用する携帯電話・PHSの機能(複数回答)(三分の二以上を赤、三分の一以上をオレンジで着色)(再録)

今件では「通話機能」は選択肢にないので別としても、アメリカの携帯電話利用時におけるデジカメ機能の利用性向の高さには少々驚かされる。そして電子メール機能が案外少ないが、これはメッセンジャー機能が代替しているため。肝心のアプリは29%でしかない。なお別項目で「アメリカ全体では35%が『アプリ機能付き携帯電話』を保有している(携帯電話保有者に限れば43%)」とあるので、差し引き(携帯電話保有者の)14パーセントが「アプリ付き携帯電話を持っているのに利用していない」ということになる。あくまでも概算だが、アプリ機能付きの携帯電話を保有していても使わない人は、どこの世界にもそれなりにいるものだ(機能すべてを使う義務などどこにもない)。

そのアプリの種類だが、ダウンロードしただけでなく実際に利用した、利用性向の面で見た結果が次のグラフ。もっとも多く使われているのがゲーム、次いで【専用アプリは4割強、1/4が「毎日閲覧」…米携帯ネット利用者はニュースチェックに積極的】でも言及されている、ニュースチェック用の専用アプリが上位についている。

↑ 過去30日の間にダウンロードし利用した経験があるアプリ(該当期日にアプリ利用経験のある人限定)
↑ 過去30日の間にダウンロードし利用した経験があるアプリ(該当期日にアプリ利用経験のある人限定)

ゲーム好き、ニュース好きは古今東西を問わずという感がある。またソーシャルメディアへのアクセス用アプリの利用頻度も高い。特にニュースやソーシャルメディアはコンテンツ自身が今後も強い牽引力となるため、アプリの利用率も今後さらに高まるに違いない。




やや蛇足になるが。詳細データは掲載されていないものの、一部男女別の傾向として、

・男性……銀行や金融・スポーツ・管理系ソフト・映画アプリ
・女性……ゲーム・ソーシャルメディア・音楽・エンタメや食品系アプリ

において、それぞれ相対する性別より利用性向が大きいという結果が記載されている。これもまた、日本と類似する傾向にあり、興味深い話ではある。もっとも男性が金融関連や管理系ソフトの利用性向が大きいのは、仕事でも利用しているからだろう。



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