【更新】神奈川県の受動喫煙対策、喫煙者には大きなプレッシャーに
2010/09/28 05:02
ファイザー製薬は2010年9月16日、たばこの増税・値上げを前にした喫煙者の実態に関する調査結果を発表した。それによると、神奈川県で先に施行された「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」の影響と思われる結果が、複数項目で確認された。「タバコを吸いづらい」など、多くの喫煙者が喫煙に対するプレッシャーを感じていることが見て取れる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年8月13日から9月9日にかけて全国都道府県別200人ずつ、計9400人の「喫煙者」に対しインターネット経由で行われたもの。男女比は1対1、年齢階層比は非公開。
以前【神奈川県で公共機関での禁煙・分煙条例案発表】でもお伝えしたように、神奈川県では受動喫煙に関する条例を制定、[神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例]に詳しい解説があるが、2010年4月1日から施行された。
今回の「たばこの増税・値上げを前にした喫煙者の実態に関する調査結果」は47都道府県別にデータを収集しているが、この条例の影響と思われる結果が複数か所で確認できる。まずは「現在の受動喫煙対策についてどう思うか」という問いについて。神奈川県は全国一「十分」とする意見が多い地域となっている。今調査の母体が「喫煙者」であることを考えれば、相当なプレッシャーなのが見て取れる。
↑ あなたのお住まいの地域の現在の受動喫煙対策についてどう思いますか(平均と上位5区域)
「何とも思わない」の回答率が平均の約半分、第二位の東京都と比べても10ポイントも低いあたり、影響力の大きさが分かる。
また別の視点で、「身の回りで喫煙しにくい雰囲気を感じるか」と聞いたところ、神奈川県は第二位。
↑ 最近、あなたの身の回りでタバコを吸いづらいという雰囲気を感じますか(平均と上位5区域)
トップの東京都比べればやや少なめだが、「強く感じる」「少し感じる」の「感じる派」の値はわずか0.5ポイントしか変わらない。肩身の狭い状況が確認できる。
今後仮に同様の条例制定の動きが他地域にも広がり、実際に施行されることになれば、昨今のたばこ価格値上げとあわせ、喫煙者にはさらに強い影響を与えることは間違いあるまい。
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