専用アプリは4割強、1/4が「毎日閲覧」…米携帯ネット利用者はニュースチェックに積極的
2010/09/25 07:48
アメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年9月12日、アメリカ人が接触する主要ニュースメディアに関する調査結果【Americans Spending More Time Following the News】を発表した。それによると調査母体全体においては、携帯電話経由でニュースを閲覧している人は、頻度を別にすれば約2割に達していることが分かった。携帯電話でネット接続が出来る人に限れば、約1/4がいつも、2割弱が時々ニュースを閲覧している。また、ニュースを取得するためのアプリケーションソフト(アプリ)をダウンロードしている割合も比較的高く、携帯電話でネット接続をしている人の4割強に達している。
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今調査は2010年6月8日から28日にかけて、乱数で選ばれた大人を対象に、携帯電話・固定電話経由の口頭による電話経由で行われたもので、有効回答数は3006人。
時代の変化と共にニュースと接する総時間に大きな違いはないものの、ニュースを取得する媒体、各媒体に配する時間は漸次変化を見せている。以前【新聞が最下位へ・アメリカ人が利用する主要なニュースメディア推移】でも示したが、紙媒体が漸減し、テレビは横ばい、インターネットが増加の傾向を見せているのが分かる。なお下のグラフに直接表記は無いが、「携帯電話・電子メール・ソーシャルメディア・ポッドキャストをインターネット項目に加えると、インターネット経由でのニュースアクセスは全部で44%に達する」とある。
↑ ニュースを取得するために昨日接触したメディアは?(複数回答)(再録)
さて、携帯電話経由におけるニュースの購読に関するデータが次のグラフ。まずは携帯電話を使って(もちろんインターネット経由で)ニュースを閲覧しているか否かについて聞いたものだが、調査母体全体では34%、携帯電話利用者内では42%が、携帯電話でネット接続や電子メールを利用している(後のグラフで登場)。その上で、全体では22%・携帯電話利用者内では26%が(頻度はともかく)携帯電話を使ってニュースを読んでいると答えている。
↑ 携帯電話でニュースを閲覧しているか
携帯電話でインターネットを使っている人に限れば、実に6割強の人が「携帯でニュースを閲覧しているよ」と答えている。しかも24%は「いつも読んでいる」。
これを別の角度から見たのが次のグラフ。先の「調査母体全体では34%、携帯電話利用者内では42%が、携帯電話でネット接続や電子メールを利用している」を含め、「昨日ニュースを読んだか」「ニュースを読むためにアプリを落としているか」についても聞いたもの。
↑ 携帯電話所有とネット接続、ニュース購読の関係
調査前日について尋ねているので、上のグラフの「いつも(読んでいる)」の比率と、「昨日携帯電話でニュースを読んだか」がほぼ一致しているのが分かる。例えば「携帯電話でのネット利用者内」なら、「いつも読んでいる人」は24%。それに対して「昨日読んだ人」は27%という具合。
携帯電話所有者内では1割、携帯電話でネット接続をしている人なら約1/4が「ニュースを良く読んでいる」という値は、かなり高めであると見てよい。そして携帯電話でネット接続の4割強が「ニュースを閲覧するためにアプリをダウンロードしている」のも注目に値する。後日改めて解説するが、携帯電話のアプリの中でも「ニュース・天気」の類は、「ゲーム」に次いで人気が高い。それだけニュースに対するニーズが存在するのが改めて確認できる。
日本でも例えば「暇つぶし」の利用としては【ニュース天気にスポーツゲーム…携帯暇つぶしコンテンツ四天王】にもあるように、ニュースや天気に関する情報のニーズが高い。事情はアメリカとさほど変わらないものと思われる。もっとも、ニュースに対する真剣度が同じとは限らないが……。
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