Yahoo!28%・Google15%…米でのネットからのニュース取得、検索ポータル強し

2010/09/24 12:05

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ニュースを探せアメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年9月12日、アメリカ人が接触する主要ニュースメディアに関する調査結果【Americans Spending More Time Following the News】を発表した。それによると調査母体のうち、オンライン上からニュースを取得する人において、もっとも利用しているニュース取得サイトは「Yahoo!」だった。約3割の人が利用している。GoogleやMSNなど、検索ポータル系サイトが提供するニュース配信サービスが上位を占める一方、テレビ局系列のウェブサイトも、CNNをはじめいくつかが健闘しているのが確認できる。



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今調査は2010年6月8日から28日にかけて、乱数で選ばれた大人を対象に、携帯電話・固定電話経由の口頭による電話経由で行われたもので、有効回答数は3006人。

時代の変化と共にニュースと接する総時間に大きな違いはないものの、ニュースを取得する媒体、各媒体に配する時間は漸次変化を見せている。以前【新聞が最下位へ・アメリカ人が利用する主要なニュースメディア推移】でも示したが、紙媒体が漸減し、テレビは横ばい、インターネットが増加の傾向を見せているのが分かる。

↑ ニュースを取得するために昨日接触したメディアは?(複数回答)
↑ ニュースを取得するために昨日接触したメディアは?(複数回答)(再録)

それではインターネット経由でニュースを読んでいる人たちは、どのようなサイトを使っているのだろうか。「よく利用するサイト」を複数回答で挙げてもらったのが次のグラフ。

↑ ニュースを取得するために昨日接触したメディアは?(複数回答)
↑ ニュースを取得するために昨日接触したメディアは?(複数回答)(再録)

一瞬「あれ?」と思った人も多いに違いない。検索そのもののシェアはアメリカでは圧倒的にGoogleが上位についている(【Googleのシェアの圧倒性は変わらず、しかし…アメリカにおける検索シェア(2010年7月分)】)。しかしそれは「検索行為そのもの」のシェアであり、付随サービスはまた別のもの。ニュースを探すために使うサイトとしては、Yahoo!の方が使いやすいと判断している人が多数に及んでいることになる。

一方、CNNをはじめとしてグラフを肌色で塗ったテレビ局系列のサイトも、それなりに奮闘している。CNN以外はFoxが8%・MSNBCが7%程度で、あとは誤差の範囲でしか無いが、それでも新聞社系のサイトで5%超え(つまりインターネットでニュースを探している人のうち20人に1人がよく使っている)なのがNewYorkTimes1社のみと比べれば、随分と良い値。

Drudge Reportもっとも検索ポータル系サイトの多くは、各新聞社・テレビ局からニュースを受信(有料・無料を問わず)し、集約整理した上でまとめて配信する、まとめサイト的な役割を持つ。個々のニュースソースである新聞・テレビ各局のサイトをいちいち閲覧するより、ポータルサイトで一挙に見る方が合理的であり、それを選ぶ人が多いのも当然といえよう。

ちなみに余談ではあるが、2%で右側にその名前が確認できる【Drudge Report】とは、日本でもよく見かける「ニュースリンク集+短文コメントでの紹介」サイト。いわゆるニュースアグリゲーター(情報を収集し整理し、多くの読者に配信するハブ的存在)で、1997年からウェブサイトとして展開され、数々のスクープ、特に主要マスメディアが取り上げる前の重要な出来事を取り上げることで有名となった。一般紙のUSA TODAYなどと同程度まで読まれ、利用されているという点でも、注目すべき存在といえよう。



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