ブログ書き込み率47.5%・ツイートまでするツイッター利用率は27.9%…高校生のCGM利用事情
2010/09/23 12:10
マカフィーは2010年9月23日、高校生によるCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)利用実態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、閲覧のみも含めてもっとも利用されているCGMはWikipediaだった。次いでブログなどが続いている。一方で「発言・書込みまで含む」と限定すると、ブログが比率では半数近くで最上位に付き、ツイッター、チャット、mixiが上位に連なっている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年9月10日から13日にかけて、日本国内に住む15-18歳の高校生・高専生を対象に行われたもので、有効回答数は1030人。男女比は1対1。
調査結果では公開データとして、主要CGMの利用の是非(発言・書き込みまで、閲覧のみ、利用していない)に関するグラフが掲載されている。これを元に一部数字を再計算したのが次のグラフ。閲覧だけも含めた利用ならWikipediaが83.4%で、書き込みまで行っている場合に限ればブログが47.5%でトップとなっている。
↑ 高校生が利用しているCGM(閲覧のみも含む・複数回答)
↑ 高校生が利用しているCGM(発言、書き込みまで・複数回答)
詳細データは公開されていないがリリースによれば、閲覧までも含めた広範囲の利用では、「趣味の情報収集」「暇つぶし」がメイン。要はウィンドウサーフィンや斜め読みの対象、あるいは趣味趣向の充足のために用いられている。暇つぶしという観点なら、デジタル辞典ともいえるWikipediaは最高のソースに違いない。また約1/4は勉学のために活用していると回答とのこと。
一方、書き込みまで含めた利用となるとブログがトップで、その内容としては趣味、身の回りのこと、学校のことが上位についている。ブログが半ば日記帳のような立ち位置を占め、日々の出来事を書き込む人が多いからこそ、トップについているのだろう(mixiの位置づけもそれに近く、プロフとほぼ同列にある)。
意外なのはツイッターの積極利用(書き込みまで含めた利用)が多いこと。閲覧のみも含めた利用が48.7%なので、純粋な「閲覧のみ」は20.8%。ここから計算すると、「高校生のツイッター利用者のうち」57.2%はツイートまで行う積極利用派ということになり、案外多い感がある。
リリースでも警告されているように、CGMの書き込み・発言までの利用者のうち約半数が、自分自身・周辺の他人に関する個人情報をCGM上に書き込んだことがあるとしている。またその傾向は男性よりも女性の方が強い。CGMは(基本的に)身内間だけのクローズな空間ではなく、不特定多数がアクセスしうる場であることを認識し、また周囲は啓蒙する必要があるのは言うまでも無い。
なお今件は「インターネット経由の調査」で、インターネットを使っていない高校生は当然対象外。しかしやや古いデータになるが、【宿題もインターネットで調べる時代・ネット利用小学生の7割が「宿題はネットで」】にもあるように、高校生のインターネット利用率は3/4に達している。今現在では恐らく8割前後は固い。幾分割り引いても、現在の高校生「全体」の状況を表していると見ても、大きな問題はないだろう。
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