【更新】「間取り図掲載」は100%・インターネットでの物件探しに求められる情報とは
2010/09/24 05:19
アイシェアは2010年9月21日、インターネット上で不動産物件を探すことに対する意識調査結果を発表した。それによると調査母体のうちネット物件探しを経験したことがある人においては、間取り画像がもっともニーズが高いことが分かった。次いで外観写真・室内写真がほぼ同数で掲載を望まれている。一方室内動画のニーズはさほど高くなく、希望する人は3割程度でしか無かった([発表リリース])。
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今調査はアイシェアが2010年8月31日から9月3日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行ったもので、有効回答数は414人。男女比は男性56.3%・女性43.7%。年齢階層比は20代30.9%・30代36.0%、40代33.1%。
商品単価が高いこと、フォーマットがある程度一定なことから、不動産業界は意外にIT化が進んでいる面がある。【メディア別賃貸住宅業者への反応の変化(2010年1月発表分)】などにもあるように、インターネット経由で物件情報を探す人は増加の一途をたどっている。
それではインターネットで物件探しをしている人たちは、具体的にどのような情報を渇望しているのだろうか。調査母体でネット経由にて物件探しを体験したことがある人182人に対し、間取り図・外観写真・室内写真・室内動画の4項目について、物件サイトへの掲載を望むか否かを尋ねた結果が次のグラフ。「間取り画像」については要望強度の違いこそあれど、100%全員が掲載を望んでいる結果となった。
↑ ネットでの物件探しの際に、物件サイトに次の項目を掲載してほしいか(ネット物件探し経験者限定)
紙媒体の情報誌でも間取り図の掲載は今や常識。ましてやインターネット上で掲載が無ければむしろ「何か隠しているのではないか」と疑問視すらされても仕方が無い。
「外観写真」「室内写真」は強い要望が5割近く、掲載希望そのもので考えると9割以上に達する。紙媒体では掲載面積の都合で間取り図は載っていても、外観・室内写真まではカバーされていないことが多い。しかしインターネット上なら、「掲載面積が足りなくて載せられません」という言い訳は通用しない。業者からすれば多少手間はかかっても、利用者のニーズに応えるべき。
一方で「室内動画」はさほど多く望まれていない。あった方が良いが、別に無くとも室内写真などで充足しうるからだと思われる。
やや蛇足になるが、これらの項目への要望は、若年層ほど高い傾向がある。例えば外観写真について、年齢階層別に見た結果が次のグラフ。
↑ ネットでの物件探しの際に、物件サイトに外観写真を掲載してほしいか(ネット物件探し経験者限定・年齢階層別)
「掲載希望派」そのものの数はさほど変わらないが、「必ず掲載してほしい」の部分だけを見ると、20代と40代とでは10ポイント強もの違いがある。インターネットにどれだけ精通しているか、慣れ親しんでいるかの度合い、そしてこれまでの物件探しにおける物件サイトでの利用頻度の差が、そのまま物件サイトに対する要望の強さに反映されている。そう考えれば、この結果も納得がいくというものだ。
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