ハイブリッドカー所有率3.6%、10.6%は「具体的な購入プランあり」

2010/09/21 12:05

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自動車購入マイボイスコムは2010年8月25日、ハイブリッド自動車に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、ハイブリッド自動車を所有している人・家族は3.6%であることが分かった。一方、今後ハイブリッド自動車を購入するか否かについては、42.4%が購入を考えており、10.6%はある程度期間を定めて購入を検討していることが分かった(【発表リリース】)。



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今調査は2010年8月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3607人。男女比は49対51で、年齢階層比は10代1%・20代12%・30代32%・40代32%・50歳以上24%。

【ハイブリッドカーの購入や利用を後押し・国土交通省が「エコカー減税」の概要を発表】などにもあるように、減税・補助金制度の後押しもあり、ハイブリッド自動車(【男性がプリウス・女性がインサイトを好む理由】で説明しているが、複数のエンジンを動力として走る自動車を意味する。通常の自動車はガソリンエンジンのみだが、ハイブリッド自動車は、現行ではそのほとんどがガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで走る)の売れ行きはそれなりに順調のようにも見える。ただし自動車全体に占める普及数はまだこれからの状態で、今調査結果でも個人・家族を合わせ、調査母体全体でハイブリッド自動車を保有している人は3.6%でしかない。

↑ 自分自身・同居家族が自動車を保有しているか
↑ 自分自身・同居家族が自動車を保有しているか

自動車保有者の中で計算すれば約5.5%。【冷蔵庫 買い替えをしない その理由 「故障しないしもったいないから」】の話ではないが、本体単価が高い製品で期間あたりのランニングコストがそれほど高くないため、「ちょっと性能が良いから買い替えよう」と気軽に買い替えにくいのが、普及度がさほど高くない一因と思われる。また、各種補助制度を合わせても、通常タイプのガソリン自動車と比べればお高めなの(で、安いモデルの登場を待っている)も、理由として考えられる。

それではハイブリッド自動車の普及率は低いままなのだろうか。全体(ハイブリッド保有者・非保有者、自動車そのものの非保有者も含めた)に、今後ハイブリッド自動車を買うつもりがあるか否かを尋ねたのが次のグラフ。購入予定なしは57.6%で、逆にいえば42.4%は意志の強弱は別にしても「ハイブリッド自動車を買いたい」と考えていることになる。

↑ 自分の家庭におけるハイブリッド自動車購入予定(希望)(2010年8月頭時点)
↑ 自分の家庭におけるハイブリッド自動車購入予定(希望)(2010年8月頭時点)

このうち10.6%はある程度具体的な期間を定めて「買いたい」と考えている。残りは期間は未定とのことだが、「ぼんやりと購入希望の意志がある」他に、「今は自動車を持っていないが、買うのならばハイブリッドが良い」「今乗っている自動車の買い替え時期が来たらハイブリッドにしたい」という形で、新規自動車オーナー予備軍・買い替えによる(期間を定められない)購入予定者が該当すると思われる。

ホンダのハイブリッド自動車いずれにせよ、急激な浸透度ではないものの、ハイブリッド自動車は少しずつ普及していくことは容易に想像できる。しかし先日から報じられているように(【エコカー減税って今度の補助金終了とは違うの?:オートックワン】)、ハイブリッド自動車にも適用されるエコカー減税はまだしばらく続くものの、補助金制度はつい先日の9月7日に終了。これに伴い【2010年8月分の景気動向指数は2か月ぶりの下落、先行きは4か月連続の下落】でも言及されているように、自動車購入のモチベーションが大いに減じている。今回の調査結果も「現在の」時点では、「期間を定めて購入希望派」の多少ならぬ部分が、「時期は未定・購入したい」にずれ込んでしまっている可能性は否定できまい。



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