価格1番味2番・レトルト購入時の重視点

2010/09/28 19:30

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牛丼のレトルトマイボイスコムは2010年8月25日、レトルト食品の利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体でレトルト食品を使う人においては、レトルト食品購入時にもっとも重要視している点は「価格」だった。四分の三強の人が「価格」を重視している。次いで7割強の人が「」を選んでいる。第三位以降は40ポイント以上の差がつけられていることから、この2点がレトルト食品における二大重要ポイントと見ることができる(【発表リリース】)。



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今調査は2010年8月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3608人。男女比は49対51、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代31%・40代33%・50歳以上24%。

銀色などの袋、あるいは成形容器で殺菌密封され、多くはお湯で短時間温めるだけで食べられる加工食品全般を「レトルト食品」と呼んでいる。日本では多種多様の種類の食品がレトルト化されており、最近ではプライベートブランドでも多くの食品が展開されている(【参照:日本缶詰協会】)。

今調査母体では利用頻度を別にすれば92.5%の人がレトルト食品を利用。週一以上なら30.6%の人が利用している。それではそれらの人たちは、レトルト食品を購入する際にどのような点を重視するのか。複数回答で聞いたところ、トップには「価格」がついた。76.6%もの人が「レトルト食品では価格が重要」と答えている。

↑ レトルト食品購入時の重視点(複数回答)
↑ レトルト食品購入時の重視点(複数回答)

5ポイントほどの差で第二位についたのは「味」。第三位の「容量、サイズ」とは40ポイント以上の差がついていることから、レトルト食品では事実上この2点、「価格」「味」が重要視されていると見てよい。

作り手としては「メーカーやブランドは関係ないの?」と不安がるに違いない。そこでレトルト食品購入時における、商品のメーカーやブランドに対するこだわり具合を聞いた結果が次のグラフ。

↑ レトルト食品選択時における商品のメーカー・ブランドへのこだわり具合
↑ レトルト食品選択時における商品のメーカー・ブランドへのこだわり具合

プライベートブランドのレトルト食品7割近い人は「こだわらない派」に属しているのが把握できる。こだわり派は3割強でしかない。【牛乳、食パン、レトルトカレー……プライベートブランド商品、躍進中】【プライベートブランドの人気商品、インスタント食品・パン、そして……】などでも解説しているが、最近はコンビニやスーパーなどがこぞってプライベートブランドの食品を展開し、中でもインスタント・レトルト系食品の姿を多く見つけることができる。一応それぞれには企業名・ブランド名も記されているが、イメージキャラクタやアイドルなどの姿が描かれることは無く、商品そのもののビジュアルや名前を前面に押し出し、没個性化が図られていることが多い。

下手にパッケージデザインなどに注力してコストを上げるよりは、消費者の一番のニーズである「価格」「味」に集中し、中身勝負で突き進むのがプライベートブランドの基本コンセプト。多くの品が展開されているレトルト食品でもまたしかり、というところだろうか。



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