iPad、知ってるけれど買わないその理由とは?
2010/09/19 19:30
ネットエイジアは2010年9月16日、タブレット型情報端末iPadに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、iPadを所有している人は2.2%、知っているが持っていない人は44.8%に達することが分かった。後者のうち7割近くは「購入予定無し」と答えており、その理由としては「今持っている機器で事足りる」「価格が高い」などが上位に連なっていることが確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年7月14日から21日にかけて20-59歳の男女有職者に対して携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもの。有効回答数は2188人。男女比は1092対1096、年齢階層比は20代315人・30代808人・40代855人・50代210人。携帯電話によるネット経由での調査のため、「デジタル系の回答には幾分優位な答えが出る可能性」を考慮した上で数字を見る必要がある。
ノートパソコンと同じくらいの大きさだがキーボードが無く、タッチパネル式の入力インターフェイスを持つiPadは、いわゆるタブレット型情報端末の先陣を切り、デジタル業界に大きなインパクトを与えている。そのiPadを知っているか・持っているかについて聞いたところ、知らない・名前くらいしか認知していない人が53.0%、詳しく知っている人が47.0%という結果が出た。
↑ iPadを知っている・持っているか
詳しく知っている人のうち持っている人は2.2%。差し引き44.8%は「詳しく知っているが持っていない」人になる。
「詳しく知っているが持っていない」人は、購入予定があるのだろうか。気になるそのあたりを尋ねたところ、購入予定者は17.4%、買うかどうかは分からない人が14.3%、そして予定なしの人が7割近くに達している。
↑ iPad購入予定は?(詳しく知っているが持っていない人限定)
意外と取るか当然と取るかは人によって異なるが、iPadを詳しく知った上で買うつもりが無い人が7割いることに違いは無い。
それではこの7割の人たちに、具体的に「何故買わないのか」を尋ねた結果が次のグラフ。
↑ iPadを購入しない理由(複数回答)(iPadを詳しく知っていて、現在非保有で、購入予定が無い人)
単純にして明快なのはトップの「今持っている機器で事足りる」、言い換えれば「買うだけ無駄」ということ。これは別機関の調査【iPad、今は買わないその理由「持ってる端末だけで十分」】でも語られていたことであり、第二位の「価格が高い」と共に「必要性が感じられない」「コストを覆すだけの(自分にとっての)パフォーマンスが期待できない」ことを意味する。要は「買っても宝の持ち腐れになる」ということ。
「iPadでしか出来ない事」は色々ある。しかし「高価なiPadを買ってまで行う必要がある事なのか否か」という視点で考えると、「今持っている機器で事足りる」「価格が高い」などの高回答率の回答項目にも納得せざるを得ないのは、当方だけではあるまい。
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