「大きくすれば分かりやすいよネ」な防虫ネット広告
2010/09/21 07:04
古今東西ハエやハチなどの「虫」の被害には頭を悩ませることが多い。一度家の中に彼らが入ると、追い出すのにはかなり難儀することになる。窓や扉を完全に閉め切ってしまえば彼らの住宅内への侵入は防げるはずなのだが、閉めっぱなしにしておくのも少々酷な話。日本の場合は「網戸」などが活躍することになるが、海外でも同様に防虫ネットが重宝がられることになる。その防虫ネットのメーカーの一つ、tesaが自社製品の製品をアピールするために行われたプロモーションが、今回紹介する事例。記事タイトル通り「大きくすれば分かりやすいよネ」をそのまま体現したものなのだが……(【The ADS of the World】)。
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↑ ビルの工事現場でよく使われるようなネット。そこに多数の巨大なハチやハエが
これは2010年7月にドイツで行われた屋外広告。ビルなどの工事現場で使われることが多い、資材が万が一落下した際に周囲に被害が及ばないようにするための、現場周辺を取り囲んでいる網。この網に全長2メートル以上ものハエやスズメバチのカラープリントを貼りつけた。そして網の真上には「tesa」のロゴと「昆虫や蚊を止めてみせます(INSECT STOP FLIEGENGITTER)」のキャッチコピー。
↑ 待ち行く人も「なにこれ凄い」状態
人々はハチやハエが群がる網を目にすることで、「網に虫たちが止められている」ことを認識する。そして視線の上に描かれているtesaのロゴを見つけ、tesa製の防虫ネットの存在と機能の高さを再確認し、心に深く刻むという次第だ。
今件は普段からごく普通に見受けられる情景と、自社の商品のイメージを重ね合わせ、ちょっとしたアクセントを加えるだけで自社商品を想像させる、アイディア賞ものの広告といえる。似たような手法としては【ポンペイの「あの日」を思い起させる空港施設】や【つい「赤の3番」と言いたくなる空港設備】などのような、空港の荷物運搬用ベルトコンベアを活用した広告が挙げられよう。
なおこのtesa社、何かとモノを大きくする広告手法が好きなようで、今件の資料を探している際に別の「大きくする」広告を見つけることができた。こちらは機会を改めて紹介することにしよう。
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