【更新】今の趣味 一生続けて いたいけど 体力続かず 断念一割
2010/09/16 07:07
アイシェアは2010年9月15日、大人の趣味に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、自分自身の現在の趣味を一生続けたいと考えている人は8割強に達していた。一方で一生”続けられる”と回答した人は7割強に留まり、約1割の差異が見られる。体力の問題などが趣味継続のハードルとなっているようだ([発表リリース])。
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今調査はアイシェアが2010年9月9日から9月10日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)のうち「写真におさめられる趣味を所有している者」に対して行ったもので、有効回答数は2882人。男女比は男性78.9%・女性21.1%。年齢階層比は30代45.7%・40代42.7%、50代11.6%。
人の趣味は多種多様で、他人から見れば馬鹿馬鹿しい、あるいは子供だましのように見えても、本人にとってはこよなく愛する対象なことも多い。「写真におさめられる趣味」ということである程度対象は限定されるが(例えば趣味が「昼寝」としたら、自分の睡眠中の様子を写真に収め続ける人はいない)、それらの趣味を持つ調査母体において、現在の趣味はどれくらい継続したいと考えているだろうか。全体では83.6%の人が「一生続けたい」と回答した。
↑ 現在の趣味はあと何年くらい続けたいか/続けられると思うか
具体的年数が区切られる場合も一番期間の長い「10-20年未満」が6.5%ともっとも長く、多くの人が「今の趣味など止めるつもりはない」と考えていることになる。
他方「(現実問題として)続けられるか」という設問には75.4%が「一生続けられる」と回答。「一生続けたい」との差異約8%がそのまま「10-20年未満」にスライドしている形となっている。この違いについてリリースでは「”体力が続かない”とする具体的回答が多い」と説明しており、趣味の中身として体力がある程度必要なもの(例えば山登り、食べ放題の店巡り)に対する冷静な判断の結果といえる。
「体力など老化による趣味の断念」が良く分かるのが次のグラフ。「一生続けたい・続けられると思う」の回答率を性別・年齢階層別に見たものだが、年齢と共に減少していくのが確認できる。
↑ 「現在の趣味はあと何年くらい続けたいか/続けられると思うか」で「一生」と答えた人の割合
定年退職の時期を迎え、「会社勤め」という一日の間でもっとも長い時間を過ごす日課が無くなると、途端に人生の張りも失われて老化が加速度的に進むという話をよく耳にする。趣味は多くの人にとって生きがいであり、楽しい時間を過ごすためのツールであり、自分自身の存在価値を証明するものとなる。体力の減退で不可能となる趣味をお持ちの場合は、今から言葉通り「一生続けられる」趣味を見つけてみてはいかがだろうか。
その趣味はまったく別物で無くとも、今の趣味と連動するもので構わない。例えば先の「山登り」なら、自分のこれまで撮影した「登った先での写真」をまとめてサイトで公開するとか、ノウハウや登山体験談を文章にする、などである。新たな世界が開けるに違いない。
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