料理が出来る女性の半数は「お弁当作ります」、若年層ほど多い傾向
2010/09/15 12:00
[東京電力(9501)]は2010年9月9日、家庭における電子レンジの使用実態と調理意識に関する調査結果を発表した。それによると「自分で調理をする女性」という調査母体においては、自分自身でお弁当を作る人は約半数にのぼることが分かった。年齢階層別で見ると若年層ほどその傾向が強く、20代はほぼ三分の二がお弁当を作ると回答している(【発表リリース】)。
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今調査は2010年8月10日から11日にかけて、東京電力サービスエリア内に住む20-60代の自分で調理をする女性に対し、インターネット経由で行われたもの。有効回答数は2060人。年齢階層比は20-50代、60代以上でほぼ均等割り当て。
【弁当持参化が進んでさらに微妙な「サラリーマンの小遣いと昼食代の微妙な関係」】や【お弁当 持参率は 男性が 大体2割で 女性は4割】などにもあるように、不景気による節約志向や健康志向など複数の要因により、学校通いの子供用だけでなく、働き人へのお昼ご飯用のお弁当需要も増加している。「普段から調理をしている女性(未既婚を問わず)」という今回の調査母体では、49%とほぼ半数の人が「お弁当を作っている」と回答する結果となった。
↑ お弁当を作っているか
ただしこの49%は年齢区分を問わず老いも若きもというわけではない。20代は6割強がお弁当を作るのに対し、60代以上になると25%しかいない。
↑ お弁当を作っているか(年齢階層別)
全般的には若年層ほどお弁当作成率が高いことが分かる。理由としては複数考えられるが、例えば
・40代までは学校にお弁当を持参する子供がいる可能性が高く、お弁当作成率が上がる
・60代以上になると「お弁当を持参して出かける」家族がいなくなる(夫や自分は定年退職、子供は独立)のでお弁当作成率が下がる
などが想定される。特に「50代」から「60代以上」になると数字が大きく落ちるのは、最後の理由「働き人の定年退職と子供の独立」によるところが大きいと考えてよい。
もっとも最近ではお弁当向けの食材・加工&冷凍食品も増えてきている。また、お弁当持参を迫らせる経済状態もしばらくは継続すると思われる。「お弁当を持ってくるのは恥ずかしい、かな?」といった雰囲気も昨今ではほぼ払しょくされている。お弁当の作成率は上がることこそあれ、下がることはないだろう。
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