今後5年間の米携帯電話市場予想
2010/09/06 05:00


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まずeMarketer.comでは2014年までに、アメリカ国内における携帯情報端末の「ゲーム」「音楽」「動画」の3部門の合計収益が35.3億ドルにまで成長すると予想している。2010年の11.5億ドルから実に3倍以上の計算。

↑ 米モバイル分野の主要部門別利益実績と予想(2009-2014、eMarketer.com、億ドル)
これでも一応年次の成長率は次第に鈍化するように計算しているのだから驚き(逆算して確認済み)。eMarketer.com側では「iPadなどに代表される新ハード、特にタブレット式端末の登場で、そして今後5年間でクラウド技術の浸透などと合わせて考えると、ゲームや音楽、動画など(のエンタテインメント部門)においては、さらなる飛躍を続ける」と予想している。
絶対額は小さいものの、特に成長率が大きいのは音楽分野。そこで音楽分野にスポットライトを当てた予想がこちら。端末の技術進歩などで情報端末利用者全体に占める利用率が高まり、結果として「パイ」の大きさが拡大する、というのが実情のようだ。

↑ 米モバイル音楽視聴者動向実績と予想(2008-2014、eMarketer.com)
また元記事では他にも、ブロードバンド回線の普及などにより、携帯情報端末による動画の視聴者数も5年で3倍に増加することなどを予想している。
今回発表された数字は、元々有料レポート(695ドル)のダイジェスト版なことから内容もごく一部のものでしかないが、同時に荒唐無稽(こうとうむけい)のものではない、むしろ控えめな予想であることも分かる。あまりに的外れなレポートを「有料で」提供し続けていたのでは、その予想機関の信頼性は損なわれ、事業そのものが立ち行かなくなるからだ。
5年間で3倍以上の広がりを見せる市場がいかに魅力的で、躍動感あふれる場所であるかは言うまでも無い。日本のモバイル市場も同様の伸び率を見せてくれると嬉しいのだが。
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