【更新】中学受験の小学6年 塾通いは2人に1人
2010/09/05 07:36
アメリカンホーム保険会社は2010年8月31日、小学生の子供を持ち中学受験を応援する(予定)の20-50代の男性に対する「中学受験応援パパの意識調査」の結果を発表した。それによると調査母体においては、小学校以外に子供が行っている勉強方法でもっとも多いのは、3年生が「通信教育」、4年生は「母親が教える」、5年生以降は「進学塾」だった。「通信教育」「母親が教える」などは学年が上がるにつれて実施率が減るが、「進学塾」は逆に増加する傾向がある。また、「小学校以外では勉強していない」とする人は2-3%しかいなかった([発表リリース])。
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今調査は2010年7月28日から8月1日にかけて携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。対象は小学生の子どもを持ち、中学受験を応援している(もしくは応援する予定のある)20代-50代の男性。子供の学年は小学3年生が73人・4年生288人・5年生308人・6年生331人。調査実施機関はネットエイジア。
子供に中学受験を行わせる父親となると、子供本人も両親も、子供の学習には何かと気を使うことになる。学校の授業だけでは他人と同じ、一歩先んじて無事に「受験合格」のゴールにたどり着くには、他人以上の努力が必要……ということで、「子供が行っている小学校以外の勉強方法」を複数回答で聞いたところ、次のような結果が出た。
↑ 子供が行っている小学校以外の勉強方法(複数回答)
ぱっと見では「進学塾」が一番多そうだが、学年別でみると冒頭にあるように、3年生が「通信教育」、4年生は「母親が教える」、5年生以降は「進学塾」という結果となっている。別調査機関の調査結果【小学生の習い事、今一番はスイミング・今後は塾に英会話教室】などと合わせて考えると、「低学年のうちはスポーツや直接の勉強以外の習い事につかせ、勉強そのものは通信教育や保護者たちが教えることで充足させている」「高学年になると内容が難しいこと(≒保護者では適切な説明ができないかもしれない)や、質問が出来る相手やモチベーションアップのための競争相手がいることが望ましいことから、進学塾(学習塾)に通わせる」というパターンが定石のようだ。そして小学6年生にもなると、実に二人に一人以上が進学塾に通っている計算になる(調査母体が「中学受験をしている小学生」なことに注意が必要。小学6年生全体では無い)。
一方、かつては家庭内での勉強では定番だった「家庭教師」、パソコンの普及で多くの人がトライしているように見える「eラーニング」はほとんど用いられていない。前者は予算や人材確保の都合もあるのだろうが、後者はもう少し広まってもいいような気がする。
また、これら小学校以外の勉強方法を何らかの形で実施している人が95%を超え、ほとんどすべての世帯で行われていることも見て取れる(100%-「小学校以外では勉強せず」)。もっとも調査母体が「中学受験をしている小学生を持つ父親」だから当然といえば当然。逆に「子供に受験させるけど、学校以外の勉強は何もさせていないヨ」という状況は、子供の実力によほど自信がある人以外は、もう少し手を打つことを考えてみることをお勧めする。
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