回転寿司で嬉しいサービス、トップはタッチパネル式注文
2010/09/03 05:10
[マルハニチロホールディングス(1334)]は2010年8月31日、回転寿司に関する消費者実態調査の結果を発表した。それによると月一以上で回転寿司を利用する調査母体においては、回転寿司にあると嬉しいサービスとしてもっとも人気が高かったのは「タッチパネル式の注文」機能だった。やはり自分の好みのネタがなかなか流れてこなかったり、目の前で他人に取られてしまう悔しさなどを体験しなくて済む点が評価されているのだろう(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は携帯電話を利用したインターネット経由で2010年8月5日から10日にかけて、「月に1回以上回転寿司店を利用する人」に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は10代61人・20代147人・30代289人・40代396人・50歳以上107人。なお事前調査では「月に1回以上回転寿司店を利用する人」そのものは34.5%に達していたという。
「回転寿司」というと昔は単純に、ベルトコンベア状のレーンに載せられたお寿司がぐるぐる回るだけのモノだった。人気の無いネタは回転に任せるばかりで干からびる程乾いていたり、流れの上流にいる人がトロなどの「美味しいネタ」を独占して下流までなかなか流れてこないなど、冗談話や歌の「ネタ」になるような事例もしばしば見受けられた。
しかし最近ではハイテク化やエンタテインメント化が進み、お寿司を食べるお食事場としての機能自体はもちろん、さまざまな「工夫」が凝らされるようになった。そして「回転寿司屋」への来訪が多くのお客にとって単なる食事では無く、イベントの一環であるかのような楽しさを提供する場へと変わりつつある。
それではお客にとって、回転寿司にあると嬉しいサービスとは何だろうか。複数回答で聞いたところ、トップについたのは「タッチパネル式の注文」で、7割近くの人が望んでいた。
↑ 回転寿司にあるとうれしいサービス(月一以上で行く人限定、複数回答)
直上の事例ではないが、好きなネタを自分の手元に確実に確保できる、しかも店員さんに声を挙げるのが恥ずかしい人でも安心して注文できるタッチパネル式の注文は「便利で嬉しい」と思う人が多い。なかなか自分の思う通りのネタが来ないのもまた回転寿司のだいご味なのだが……
↑ タッチパネル式注文の事例。
第二位は「食べたお皿による抽選機能」。こちらはお寿司を食べることそのものには直接リンクはしないものの、食べた後の「オマケ的機能」としてポイントが高い。食べれば食べるほどチャンスが増えるわけで、食べ甲斐も増すというものだ。家族で子供連れで来た場面なら、楽しさも倍増。
無添くら寿司 ビッくらポンのようす。
第三位以降も色々なサービスが続くが、よく調べてみると【100円回転ずし「無添くら寿司」の一部店舗で「ニンテンドーゾーン」を試験導入】などにもあるように、具体的な選択肢のすべてがどこかのチェーン店で実施されている。
マグロの解体ショーも回転寿司で。
繰り返しになるが、回転寿司も単なるお食事処としてでは無く、食事「も」楽しめるエンタテインメントの場となりつつあることを改めて実感させてくれるランキングといえよう。
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