地震の備え何も無し・4割は「備え方が分からない」
2010/08/31 04:56


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今調査は2010年8月15日から20日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比は1対1、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50代・60代で均等割り当て。
9月1日は1923年に発生した関東大震災などにちなみ、1960年に「防災の日」として制定された。その9月1日を間近にひかえて行われたのが今調査だが、調査母体において「地震に備えて特に何もしていない」人は約3割となっている。

↑ 自分の家庭で大きな地震に備えて行っていることは(複数回答)(再録)
それではなぜ「何もしていない」のだろうか。その理由について複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答例は「どのようなことをすれば良いのか分からない」だった。

↑ 大きな地震に備えて何もしていないのはなぜか?(複数回答/大きな地震に備えて「特に何もしていない」と回答した人限定)
備えのために何かをしたい、何かをすべきだと考えている、でもその「何か」が分からない。よくあるパターンだが、それだけに解消法も難しくは無い。一番最初の「自分の家庭で大きな地震に備えて行っていること」のグラフにおける、各種項目をチェックリストとして、逐次行っていけばよいだけの話。つまり「水や食料の備蓄」「非常用持ち出しグッズの用意」「落ちると危険なモノを上に置かないように」などだ。最近では各自治体でも防災向けのアドバイス的なパンフレットを配っている場合が多いので、一度足を運んでみると良い。【防災の日をひかえて…アマゾンで防災グッズストアオープン】で紹介した、『防災グッズストア』をチェックリスト代わりにするのも悪くない。
一方、第二位以降は「知っている、やるべきだとは思うが、後回し」と解釈できる、躊躇や軽視関連の回答が並ぶ。必要性は薄々感じているものの、優先順位が低いから今すぐやらなくてもよい、というものだ。特に「面倒」「無駄だと思う」の二つは厄介で、状況に変化が無い限り、備えをするために腰を上げることはほぼ困難に近い。
「万が一」という言葉には「残りの9999は起きない」ことをも意味する。確かに無駄になる可能性は高いし、そのために時間やお金を割いてまで何か特別な用意をするのは、正直面倒くさい。しかし保険と同じで、用意したものが役立つ時はもちろん、そうでなくとも、備えること自身が心の安寧を積み重ねることに気がついて欲しいものである。
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