大地震への備え「水・食料備蓄」3割、「何もしていない」も3割強
2010/08/29 06:27
iMiリサーチバンクは2010年8月25日、震災対策に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、自分の家庭で大きな地震に備えて行っていることでもっとも多いのは「水や食料などの備蓄」であることが分かった。次いで「非常用持ち出しグッズの用意」「落下物を上に置かないように」が続いている。一方で「特に何もしていない」人も3割強確認でき、少々不安を覚える結果となっている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年8月15日から20日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比は1対1、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50代・60代で均等割り当て。
9月1日は1923年の関東大震災、そして1959年の伊勢湾台風の来襲などにちなみ、1960年に「防災の日」として制定された。その9月1日も間もなく到来するわけだが、先進諸国の中では地震が比較的多いことで世界的に知られている日本において、住民自身である我々がどのような対策を家庭単位で行っているかというと……
↑ 自分の家庭で大きな地震に備えて行っていることは(複数回答)
もっとも多いのは水や食料の備蓄だった。約三分の一の世帯で実施している。備蓄品については【「パスタ」や「そば」が対新型インフル備蓄食に向いている件について】や【もしもの時のために・非常持ち出し品26品目】などを参考にして欲しい。また、定期的な入れ替えが必要なので、その入れ替えのタイミングを毎年防災の日とするのも良いだろう。
第二位は「非常用持ち出しグッズの用意」。俗に言う「防災袋」などが好例。最近では必要な用品が一つに揃った防災袋セットなども色々と用意されているので、調べてみると良い。
第三位は、意外に行われておらず、しかし非常に大切な「落ちると危険なモノを上に置かないように」。規模や揺れ方にもよるが、タンスや棚の上に置いてあったもの…例えば花びん、小さな本箱など…が勢いよく落ちてくる可能性もある。そして地震は自分が寝ている時に起きるかもしれない。言葉通り「万が一」を考えた場合、特に自分が寝ている位置周辺に「落下すると大変なことになるもの」を置くのは得策ではない。
以下色々な準備が続くが、その一方で3割強の人が「何もしていない」と回答しているのが気になる。「万が一ということは、残りの9999回は起きないのだから」とたかをくくっていると思われるが、その「万が一」が起きてから激しく後悔するのも自分自身。出来る範囲からでかまわないので、是非とも手掛けて欲しい。
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