自分の目を疑うほど高速さが分かる宅配便の広告
2010/08/26 06:46
UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス、United Parcel Service)は、以前【フェデックスの仕事ぶりがひと目で分かる広告】で紹介したフェデックス(FedEX)や【「これイイね!」とうれしくなる広告たち】で触れたDHL同様、世界にまたをかける国際貨物輸送会社。日本ではヤマト運輸(ヤマトホールディングス)と提携しているので、利用した経験がある人も少なくないだろう。そのUPSがインドネシアで展開したプロモーションは同社の荷物運搬の素早さを、言葉通り「ひと目で」分かるよう、ある手法を使って表現したものだ(Coloribus)。
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↑ 残像で姿がしっかりと見えないくらいに速い……!??
冒頭にあるように様々なライバル企業がひしめきあう宅配便の世界では、いかにスピーディーに依頼品を運ぶかを顧客に印象付ける必要がある。そこでインドネシアのUPSが考えたのは、漫画的表現、あるいは特殊効果のような演出で高速感を視覚化する方法。無数の棒(材質は不明。木製に見えるが……)を横に張り合わせて、あまりにも高速で走っているために残像現象が発生して姿がはっきりと見えないような姿に、UPS社員を創り上げている。実際には止まっているにも関わらず、ぱっと見で誰もが「ものすごい高速で走っているナ」と理解が出来る。
注目すべきは社員が「高速化」で線状と化しているにも関わらず、荷物そのものとそこに描かれているUPSのマークはそのまま通常通りの姿をしていること。行き交う人々はまず高速化した社員にまず目が留まり、そしてその中で唯一止まって見えるUPSのロゴに視線を移し、脳内に「高速」「UPS」というキーワードを刻み込まされてしまうわけだ。
この「超高速で走るUPS社員広告」は働き人たち(=UPSの顧客となりうる人たち)が行き交うオフィスビルやロビーエリア、歩道などに設置され、大いに注目を集めたとのこと。
蛇足としてもう一つ注目事項を挙げておこう。今回記事の写真にもあるように、この広告が静止画上(雑誌などの紙媒体やインターネット上の画像として)で紹介された場合、「本当に」高速で走っているように見えてしまう。出稿側がそこまで考えていたか否かまでは不明だが(元記事資料にはその言及は無い)、実によく考えられたプロモーションと称賛できよう。
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