【更新】ストレスな人間関係 男は職場・女は家族間

2010/08/23 12:05

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職場のストレスクロスマーケティングは2010年8月19日、ストレスに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち「ストレスで何らかの症状が生じている」と自覚している人においては、男性は「職場」・女性は「家族間」の人間関係にもっとも大きなストレスを覚える傾向があることが分かった。また事柄・事象の面でストレス原因を見ると、男女ともに「仕事周り」がもっとも大きく、次いで「収入・借金」を負担にしていることに違いは無いが、女性は「家事や育児」「健康・病気」など家庭や身の回りなどにも大きなストレスを覚えることが確認できる結果が出ている([発表リリース])。



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今調査は2010年7月29日から31日にかけてインターネット経由で15-69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は2400人。男女比は1対1、年齢階層比などは非公開。

完全な健康体に見える人でも、例えば肩コリや腰痛、疲労感、やる気の無さなど、病的な症状、あるいは病気とまではいかないものの身体の不調を感じる人は多い(東洋医学的に「未病」と呼ばれる状態ともいえる)。それら何らかの不調を感じる人のうち、「その病状の原因はストレスだ」と実感している人は、調査母体全体の49.2%にも達している。

それらの人に、スレトスの原因だと自分で思っているか否かについて、「人間関係」「事柄」それぞれの項目を複数回答可として答えてもらったところ、「人間関係」では男性は「職場」、女性は「家族間」での人間関係がもっともストレス要因として大きいという結果が出た。

↑ ストレスの原因と思われる人間関係(病症原因がストレスと自認している人)
↑ ストレスの原因と思われる人間関係(病症原因がストレスと自認している人)

今件では有職者に限らず、専業主婦なども含まれるので、当然職場にいる人の割合は男性の方が多い。結果として男性の方が職場、女性の方が家族間の人間関係上のストレスが多いのは道理ともいえる。特に男性に多い「職場での人間関係のストレス」は【日頃ストレスを感じている人は78.9%、人間関係などが主原因】【「職場で強いストレスを感じる」15.6%、原因は職場の人間関係】など多数の調査機関の調査結果で報告されており、大きな負担となっていることが分かる。人が多数集まる場所で、何かと衝突も起きやすい場面がある以上、職場でストレスがたまるのは仕方がないが、だからこそその改善が促進できるような環境づくりを職場側には求めたいものだ。

一方、事柄で分類すると男女の別の面での差異が色々と見えてくる結果が出る。

↑ ストレスの原因と思われる事柄(病症原因がストレスと自認している人)
↑ ストレスの原因と思われる事柄(病症原因がストレスと自認している人)

男性の方が有職率が高いので、仕事に関するストレスを要因とする人が多いのは当然の話。しかし女性は多種多様の項目で、男性以上のストレスを抱え込むリスクを背負っていることが見て取れる。ストレス、及びそれから生じする病症は第三者からは分かりにくいものの、本人には大きな負担となっていることも多い。周囲の人たちは(自分自身への気遣い同様に)身の回りの人への配慮も忘れてはならない。



一つ蛇足的に解説を加えるとすれば、「収入・借金」に関するストレスが非常に大きいこと。男女とも「仕事」に次ぐ大要因としてリストアップされている。家事や育児、健康や病気より大きい。元資料では特に言及はされていないものの、景気の悪化も個人個人の重要なストレス悪化要因になることを、証明する一つの結果として心に留め置くべきである。



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