【更新】今夏の暑さ・ストレス度は「会社の将来」「子供への心配」以上

2010/08/22 06:19

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ストレスクロスマーケティングは2010年8月19日、ストレスに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち「ストレスで何らかの症状が生じている」と自覚している人においては、そのストレスのうちもっとも実感しているものは「自分自身の将来について」だった。一方で【酷暑で冷房利用増えた 6割強】でも挙げたように今年の「酷暑」をストレスと感じる人も多く、男性は「自分の会社の将来」以上、女性は「自分の子供関連の事項」以上に強いストレスを夏の暑さから感じているという結果も出ている([発表リリース])。



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今調査は2010年7月29日から31日にかけてインターネット経由で15-69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は2400人。男女比は1対1、年齢階層比などは非公開。

完全な健康体に見える人でも、例えば肩コリや腰痛、疲労感、やる気の無さなど、病的な症状、あるいは病気とまではいかないものの身体の不調を感じる人は多い(東洋医学的に「未病」と呼ばれる状態に陥っている場合もある)。それら何らかの不調を感じる人のうち、「その病状の原因はストレスだ」と実感している人は、調査母体全体の49.2%にも達している。

それらの中から「有職者」に絞り、実感している「病状の原因となるストレス」を上位3項目まで挙げてもらい、それぞれ3・2・1点ずつをつけ、そのポイントを集計した結果が次のグラフ。男性有職者は428人・女性は200人と人数が違うので、それぞれ別途にまとめてある。

↑ 現在実感しているストレスランキング(ストレスによって何らかの症状を発していると実感している人限定、ストレスの上位3位を挙げてもらい、1位3点・2位2点・3位1点で集計)(男性有職者・428人)
↑ 現在実感しているストレスランキング(ストレスによって何らかの症状を発していると実感している人限定、ストレスの上位3位を挙げてもらい、1位3点・2位2点・3位1点で集計)(男性有職者・428人)

↑ 現在実感しているストレスランキング(ストレスによって何らかの症状を発していると実感している人限定、ストレスの上位3位を挙げてもらい、1位3点・2位2点・3位1点で集計)(女性有職者・200人)
↑ 現在実感しているストレスランキング(ストレスによって何らかの症状を発していると実感している人限定、ストレスの上位3位を挙げてもらい、1位3点・2位2点・3位1点で集計)(女性有職者・200人)

順位別でみると、男女ともトップは「自分自身の将来」がもっともストレスの原因として大きな負担となっているのが分かる。それと共に、

・男性は職場周辺、女性は家庭周りのストレスが大きい(有職者でも女性の方が家庭との関わり合いが大きいため、その分ストレスも大きくなる?)
・「今年の夏の暑さ」のストレス度は男女とも非常に高い

などの特徴が確認できる。特に冒頭でも触れたが「今年の夏の暑さ」は周囲環境のストレスの中でも相当な上位についており、多くの人にとって大きなストレス要因となっていることが改めて分かる。

男女で比べてみると……
元々対象人数が違うので、単純な加算ポイントすうでは男女の比較が出来ない。そこで合計ポイントを参加人数で割り、一人当たりの平均ポイントを算出。さらに男女双方に登場する項目のみを抽出して比較して見たのが次のグラフ。多分に強引なきらいもあるが、男女のストレス対象の違いが明確化できる。

↑ 現在実感しているストレスランキング(ストレスによって何らかの症状を発していると実感している人限定、ストレスの上位3位を挙げてもらい、1位3点・2位2点・3位1点で集計)(男女有職者)(各性別ランキングを該当人数分で割った値、共通する項目のみ)
↑ 現在実感しているストレスランキング(ストレスによって何らかの症状を発していると実感している人限定、ストレスの上位3位を挙げてもらい、1位3点・2位2点・3位1点で集計)(男女有職者)(各性別ランキングを該当人数分で割った値、共通する項目のみ)

「今年の夏の暑さ」へのストレス度は女性の方が強く感じているようだ。また、「男性は職場周辺、女性は家庭周りのストレスが大きい」ことは先の性別内順位でも明らかになっているのが、「同僚との関係」は男女同じくらいの負担であること、会社の将来については女性は男性の1/4ほどしかストレスを抱えていないことなど、具体的な比較が出来て興味深い。

ともあれ「ストレス」はその要因と共に、具体的な数字化は難しい。外傷的なケガと違い、表面に現れることは滅多にないからだ。それだけに軽視しがちな面もあるが、体に与える影響は決して小さいものでは無い。ストレスによる体の変移を覚えたら、くれぐれも無理はしないようにしてほしいものだ。



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