「飼うの禁止」だから…ペットを飼えない理由
2010/08/24 12:00
iMiリサーチバンクは2010年8月18日、ペットに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち現在ペットを飼っていない人においては、その理由として「ペット禁止の住宅に住んでいる」という意見がもっとも多かった。ペットを飼っていない人の4割近くに登っている。世話の大変さ・時間の無さや経費以上に、住宅事情がペットの飼育を困難にしている状況が確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年8月6日から12日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1583人。男女比・年齢階層比などは非公開。
調査母体で今現在ペットを飼っている人は34.8%。飼っていて良かった理由は「癒し・安らぎ」「楽しみ」「心の豊かさ」「家族との会話のきっかけ」などが上位に上がっている。似たような調査は以前【ペット飼う理由は「いやし」「好きだから」飼わない理由は「死別」と「環境」】や【いやされる・楽しみ増える・会話増……「ペットを飼ってよかったこと」とは】などで紹介しているので、今回は「飼う理由」「飼って良かったこと」ではなく、「現在飼っていない理由」にスポットライトをあててみることにする。
↑ 現在ペットを飼っていない理由(複数回答可、現在飼っていない人)
トップについたのは「ペット禁止の住宅に住んでいる」。元々禁止の家に住んでいる人もいれば、元は飼える環境に居て飼っていたものの、引っ越し先が禁止の住宅で泣く泣くペットを手放した人もいるだろう。前者はまだあきらめもつくが、後者は悔しさ・悲しさが募ることが容易に想像できる。【首都圏の分譲マンション「ペットOK」8割を超える】などにもあるように、最近は少しでも入居者を増やすため、ペットをOKにする住宅も増えているのだが、全部というわけにはいかず、涙を飲んであきらめる人もいるに違いない。
第二位以降は飼育そのもののハードルの高さ・「負担の大きさ」が上位に並ぶ。世話の大変さ、費用、そして世話をする時間が無い。留守にすることが多い、旅行などがしにくくなるなどもあわせ、負担増による断念が目につく。これらの要件は家族皆で分担すればある程度負担を減らせることを考えると、核家族化・少子化もマイナス要因になっているのかな、という感はある(一世帯あたりの人数が少なくなる=一人当たりの負担が増える)。
ペットが元々嫌い・好きでは無かったり、アレルギーを持つ人が家族内にいる場合には飼えなくとも仕方がないが、そうでない場合は「飼えない、けど飼いたい」というジレンマを持っているはず。ペットたちによる癒し効果を求めるなら、例えば【家で猫が飼えなくても……心行くまで猫空間を楽しめる喫茶店】のような場所を利用したり、【セガトイズの株主優待(夢ひよこ)】などのような代替品で我慢する、という手もある。ただし【アニマルセラピーは高齢者向け介護施設でも有効】でも説明しているが、「アニマルセラピー」のことを考えると、やはり本物のペットと共に居た方が何かと都合が良い。今現在はペットを飼っていなくとも、引っ越し先を検討する際には「ペット化・応相談」の場所を条件に加えた方がよさそうだ。
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