家電量販店 ポイントがポイント
2010/08/16 07:01
マイボイスコムは2010年7月23日、家電量販店の利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち家電量販店を利用する人においては、もっともよく利用する店舗の利用理由として「家から近い」を挙げていることが分かった。次いで「ポイントカードなどのお得なサービスがある」「品ぞろえが豊富」「価格が安い」などが続いている。場所的問題を別にすれば、価格の安さより品ぞろえ、そして何よりもポイントなどのお得なサービスがメリットとして認識されているようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2010年7月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3902人。男女比は47対53で、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代32%・40代32%・50歳以上22%。
名前は「家電」量販店だが、今や家電以外の多種多様な商品も販売しているのが常となった家電量販店。それだけ家電が生活に身近なものとなった、家電とそうでないものの境界線があいまいになってきたと考えることもできる。それら家電量販店を利用する人は(頻度の違いは別とすれば)98.5%に達しており、もっともよく利用する店舗としては「ヤマダ電機」「ヨドバシカメラ」「ビックカメラ」が上位についている。
↑ もっともよく利用する家電量販店(利用者限定、上位5%超のみ)
それでは他の量販店では無く、なぜそれら自分が選んだ「もっとも利用する」量販店を利用するのだろうか。複数回答で当てはまる項目を回答してもらったところ、もっとも多かったのは「家から近い」だった。
↑ 最もよく利用する家電量販店を利用する理由(複数回答)(利用者限定)
「多方面展開がその店舗の戦略」「多くの地域に店をかまえることもその店の特徴・長所の一つ」ととらえることもできるが、個々の店の魅力とは少々ズレが生じる。「店舗一つひとつの来訪理由」としては第二位の「ポイントカードなどのお得なサービスがある」が最上位と見てよいかもしれない。
気になるのは冒頭でも触れた、回答項目の順位。「ポイントサービス」「品ぞろえの豊富さ」「商品価格の安さ」の順となっている。つまり家電量販店が選ばれる理由としては、「価格が安い」「品ぞろえが豊富」という大型店舗の基本部分よりも、本来付随的なサービスであるはずの「ポイントサービス」に大きな注目が集まってしまっている。恐らくは「価格の安さや品ぞろえの豊富さは、すでにどこの店舗も同じレベルに達している。そこで後は差別化できるのは、ポイントサービスの点だ」と考えた上での判断だと思われるが、店舗側からすれば幾分複雑な気分になるに違いない。
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